18日(木)午前11時、気象庁は関東甲信と東海地方の梅雨明けを発表しました。ともに平年より1日早い梅雨明けです。 今年の梅雨は、関東甲信で過去2番目に遅く、東海で過去4番目に遅くスタートしましたが、梅雨明けは平年より早く、いつもより短い期間となりました。ただ、総雨量は多く、東京で245.5mm(平年の1.6倍)、名古屋で276.5mm(平年1.3倍)でした。 いよいよ本格的な夏の到来ですが、梅雨明け早々厳しい暑さとなりそうです。18日(木)は関東から西日本で35℃以上の猛暑日が続出し、場所によっては37℃が予想されています。これだけ気温が上がるのは今月9日(火)以来で、久しぶりに危険な暑さとなります。
この暑さ持続型となりそうです。あす(金)以降に梅雨明けする近畿~九州北部を含めて、来週にかけては35℃以上の猛暑日が連続する所が多くなります。改めて熱中症対策を万全に行うようにしてください。
沖縄でまたまた暑さの記録が出そうです。正午時点で、石垣島の最低気温が30.4℃となっています。最低気温25℃以上を「熱帯夜」といいますが、それを大幅に上回る、いわば「”超”熱帯夜」という状況です。このまま夜まで30.4℃を下回らなければ、全国で歴代ベスト10に入る高い最低気温となります。 暑さの一因となっているのは海面水温の高さです。海風が吹くと気温の極端な上昇はおさえられるものなのですが、今年はこの風が生ぬるく、気温を下げる効果が薄くなっています。 日中の予想最高気温は那覇や石垣島で35℃。那覇は早くも今年6日目の猛暑日となる見込みで、1916年に出た年間最多記録の8日に迫っています。
週末にかけて、近畿や中国、四国、九州北部でも続々と梅雨明けが発表される可能性があります。「梅雨明け十日」という言葉があるように、梅雨明け直後は安定した晴れが続くことが多いのですが、今年はそうならなそうです。 太平洋高気圧が北に張り出しきれず、高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込みやすいためです。梅雨明けしても大気の状態が不安定になりやすく、ゲリラ雷雨に注意が必要となります。 19日(金)も西日本と東日本の広い範囲で雷が発生する確率が高くなっています。
西日本と東日本で梅雨明けする一方、大雨エリアは北上しています。 19日(金)は梅雨前線上の低気圧が北日本に進む見込みで、梅雨のない北海道でも大雨の恐れがあります。道路の冠水や土砂災害などに警戒が必要です。