兵庫県の斎藤知事のパワハラなどの疑惑。死亡した元幹部が残した音声データを入手しました。 (斎藤知事とみられる音声)「ワインをちょっとまだ私は飲んでいないので、ぜひまた。この間はイチゴ、ジャム、塩はあれですけど、また折をみてよろしくお願いします」 斎藤知事とみられるこの音声は2022年11月、県西部を公務の出張で訪れた際の特産品のワインをめぐる関係者とのやりとりです。 斎藤知事の「パワハラ」や「おねだり体質」など7つの疑惑を告発し、7月に死亡した県の元幹部(60)が残していました。

関係者によりますとこの音声データは、元幹部が百条委員会で発言する予定だった内容の陳述書とともに、元幹部の妻によってメールに添付する形で委員会に提出されたということです。 (元幹部の妻が提出したメール)「主人が最後の言葉を残していました。そこには『一死をもって抗議する』という旨のメッセージとともに、19日の委員会には出頭できないが、自ら作成した陳述書および音声データの提出をもって替えさせてほしいこと、そして百条委員会は最後までやり通してほしいことが記されていました」 一方、県職員OBらでつくる2つの団体は7月18日、斎藤知事宛てに県政正常化を図るよう要請文を提出しました。事実上の辞職勧告で、百条委員会に全面的に協力することなども求めています。 7月19日午後1時半から始まる3回目の百条委員会に斎藤知事は出頭せず、元幹部が残した音声データや陳述書を調査資料として認めるかどうかが諮られ、採用されれば公開される見通しです。