永田町で「HKT」と言えば、政局で存在感を示しつつある萩生田光一前政調会長、加藤勝信元厚労相、武田良太元総務相の3氏を指す。
しかし、この国の中枢部、首相官邸周辺ではむしろ、博多を拠点とする本家本元のアイドルグループ「HKT48」が注目を集めている。
「実はHKT48の元メンバーで、指原莉乃らとも一緒にアイドル活動をしていた若田部遥さん(25歳)が総理の番記者を務めているのです。
いざ実物を見ると、やはり一般人と違う感じがしましたね。とにかく顔が小さくて、スラッとしている。各社の政治部記者はみんな彼女に夢中です」(全国紙政治部記者)
若田部さんは’17年にHKT48を卒業し、法政大学に入学。’21年にフジテレビに入社した。ちなみに彼女の父親は福岡ダイエーホークスなどで活躍した投手で、現在はソフトバンクで投手コーチを務める若田部健一だ。
「彼女は昨年秋から政治部に異動になり、官邸の総理番記者を任されています。本人は元アイドルと見られたくないのか、地味な格好で、笑顔はあまり見せません。一方でステージの場数を踏んでいるからか、若手記者の浮ついた感じはなく、度胸が据わっているように見えます。
最近は幹事社番の仕事を担当していましたね。幹事社番は報道各社と首相秘書官の間に入って、各社からの要望を伝えたり、秘書官からの回答を各社に返したりするのですが、きちんとこなしていました。空いた時間には、議員会館を回っているとも聞きます。元アイドルが来たら、官邸スタッフも政治家の先生もメロメロでしょうね」(同前)
政治取材にかける意気込みを聞こうと本人に直撃したところ、
「私の一存では(コメントしていいか)判断できないので……」
とのみ答えた。元アイドルの目に、今の政局はどう映っているのか。
「週刊現代」2024年7月13日号より
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