アイテム選びは、納得して長く使えるものを選びたいもの。そこで今回は、「捨てるのがきらいだから、お気に入りを長く使う」ことをモットーとしている料理家・今井真実さんに、“ものを増やしたくないけど、あえて買う”という料理グッズを3つ教えてもらいました。
「今あるものは、どれも必要不可欠。たとえだれかに、『そんなピンポイントな道具、必要?』と聞かれても、自分にとって“アリ”なら胸をはって」と話すのは、料理家の今井真実さん。
もの選びのコツを聞いてみると、「数あるなかから、長く大切にできるお気に入りを見つける近道は、自分によく問いかけること」と言います。
「周りの声は参考にしつつ、じっくり検討。使い勝手や頻度、さらに重視するのは暮らしがより楽しい方へ向くかどうかです。値段やメーカーにもこだわりません。そのうえで、迷う理由が値段であれば、そこは思いきって手に入れる。一度手に入れたものはなかなか手放さないという、自分の性格を信用しているからこそかもしれません」(今井さん)
仕事場でもある台所には、少数精鋭の道具がそろいます。使い方が限定されるアイテムは、的確な仕事をしてくれるそう。
焼き肉店でよく見かけるトングは、先端に滑り止めが。
「お肉を焼くとき、大切なのは返すタイミング。さっと一瞬でつかめるのがいいんです」
網じゃくしで兼用していたけれど、「やはり専用のものを」と購入した『貝印』のアク取り。「持ち手の立ち上がりの角度とほどよい重さが使いやすいんです」
愛用するのは『貝印』のもの。「小さじ1/2と1/4サイズが、レシピを考えるとき便利。底も持ち手も平らで置いたまま量れるし、すりきりしやすいんです」