東京・大田区で6日、家庭ゴミを飲食店の前に不法投棄する男を防犯カメラがとらえていた。飲食店オーナーは「脱力感と怒りを感じた」とコメント、不法投棄の理由として、ゴミ集積所の減少が原因と考えている。
東京・大田区で6日午後11時ごろ、家庭ゴミを飲食店の目の前に不法投棄する男の姿が防犯カメラにとらえられていた。
不法投棄されたBelle Couleurオーナー・加藤雅彦さんは、「怒りよりも脱力感というか、『えーっ!なんで!?』って感じでしたね。『はぁ!?』って感じでした。本当にもう」と話している。
たくさんの袋を持って現れた男は、通行人とすれ違った直後、急にUターンして店の前にある電柱の陰にゴミ袋を放置した。
男性の手にたくさんあった袋は、1つだけとなっていた。
捨てられたゴミ袋は全部で4つで、中にはペットボトルや総菜の空のパック、お菓子の袋などが分別されずに入っていたという。
Belle Couleurオーナー・加藤雅彦さんは、「ゴミですからね、それを人の家の前に置いていくってのはどういう神経なのかなって思っちゃいますよね」と話している。
怒りをあらわにする一方で、不法投棄をする理由について、こんな心当たりがあるという。
Belle Couleurオーナー・加藤雅彦さんは「収集場所が最近なくなったので、それで捨てる場所に困ってたのかなって。新しく建物が建つと工事現場になったりして、邪魔になるんでってことで、(ゴミ集積所が)なくなったりだとか。ここに(ゴミを)置いてくださいって場所はどんどん減っていってるんですよね」と話しており、ゴミ集積所が減っているという。
ゴミが捨てられた場所の2軒隣のマンションを見ると、「ゴミ置場終了」と張り紙されていた。店から一番近いマンション内に作られたゴミ集積所も工事にともない閉鎖されており、ゴミを捨てられる場所が減ったことで、不法投棄はあとを絶たなかった。
Belle Couleurオーナー・加藤雅彦さんは「あっ!あそこにも缶置いてありますね。ああいう感じで置いていくんですよね」と説明した。
取材中にも放置されたゴミを発見され、タバコの吸い殻や空き缶などは、毎日のようにポイ捨てされているという。
Belle Couleurオーナー・加藤雅彦さんは「みんなやっぱり多少は良心があると思うので、そこに最後は訴えかけるしかないのかな。(不法投棄した人は)謝罪してくれるのが一番いいんですけど、もうやらないでください」と話している。(「イット!」 6月12日放送より)