〈《旭川女子高生殺害》不同意わいせつ、監禁、恐喝、殺人…内田梨瑚容疑者(21)と17歳被害者を繋いだ“地獄のSNSトラブル”「卒アル入手、恐怖の素顔」「#出所祝い」〉から続く
4月19日、旭川市の景勝地として知られる渓谷「神居古潭(かむいこたん)」にかかる神居大橋から10メートル下の石狩川に突き落とされ、殺害された村山月(むらやまるな、17)さん。殺人の容疑で北海道警が内田梨瑚容疑者(21)とA子容疑者(19)を逮捕したのは、事件発生から2ヶ月近く経った6月12日のことだった。
【画像】同級生に濡れた雑巾や教科書を投げつけたり、暴力を振るっていたA子容疑者(19)
両容疑者は旭川市の渓谷『神居古潭』の神居大橋から村山さんを10メートル下の石狩川に突き落とした 文藝春秋

「内田容疑者のSNSから無断で画像を使用したとして、同容疑者は解決金として村山さんに10万円分の電子マネーを要求。送金がうまくいかなかったため、内田を中心とした未成年を含む4人組のグループが村山さんの住む留萌市内の道の駅で村山さんと合流し、車に乗せて60キロ離れた旭川まで連れまわした。事件現場への道中、恐喝や暴行、不同意わいせつも行われており、内田はすでに3つ、A子は2つの容疑で逮捕されていた」
首謀者とされる内田が「舎弟」と呼ぶA子。一連の事件に関与するこの女は、実は旭川市で育ち、内田の学区の一つ隣の小中学校に通っていた。

近隣住民が語る。
「A子さんの家は母子家庭で、彼女が小学校5年生くらいでここに引っ越してきた時にはすでにお父さんはいませんでした。近隣との付き合いはあまりなく、A子さん自身の姿はここ2年ほど、自宅で見かけることはなかった」
同じエリアで転居したA子だったが、その直前、小学4年の時にクラスである“事件”を起こしている。
「きっかけはA子とクラスメートの女の子の些細な揉め事でした。2人が喧嘩のようになった時、A子は濡れた雑巾をその子に投げつけたり、暴力を振るったんです。他の子には教科書を投げつけたりもしていた。授業中にも雑巾を投げては暴言を吐くので、隣のクラスの先生がウチの教室に入ってきて『うるさい』と叱りつけたほど。担任の先生は若い女性で、A子をまったくコントロールできず、ほとんど学級崩壊のような状態。先生が泣き崩れていたこともあったほどです」(A子の小中の同級生)

翌年のクラス替えでこの騒動は収束したが、以降もA子は腫れ物に触るように扱われていたという。
「A子は特定の子とつるむタイプで、確かに仲良しグループみたいな女子が複数いましたが、みんな彼女に無理に合わせているような感じ。中学に入っても嫌われているところからのスタートで、地元の高校に進学したけど、結局1年ぐらいで退学してしまった」(同前)
また、別の中学時代の同級生は昨年8月、旭川市内で交通事故に遭った際、偶然にもA子と中学以来の再会を果たしていた。
「車を運転していたら、こっちが青信号で、相手の軽自動車が一時停止無視で突っ込んできたんです。お互いに怪我はなかったんですが、相手の男性がなんとA子の彼氏で、事故直後に本人が現場に駆けつけてきた。中学時代と比べると垢抜けて可愛くなっていて、肩下から胸くらいの長さの暗めの茶髪になっていました。彼氏はA子より2、3個年上で、いかついヤンキー風でした」

A子はその場では同級生を心配する素振りを見せていたが……。
「後々聞くと、裏で僕のことを『あいつが悪い』とボロクソに言っていたみたいで。彼氏を庇いたい気持ちもわかりますが、裏のある子だなと、いい気分はしませんでしたよね」(同前)
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(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)