「店はいつもヒマそうだった。客がいたためしがない」
【写真】“ゴッドハンド”を謳ってわいせつ行為に及んだ真壁容疑者の施術姿
と話すのは事件が起こったマッサージ店近くの男性住民。
30代女性客の施術中、マッサージと称して身体を触るなどのわいせつ行為をしたとして警視庁が不同意性交等の疑いで逮捕したのは、東京都北区で『カイロプラクティック ソフト清和』を経営する施術師・真壁清和容疑者(67)だ。
昨年12月23日の犯行。
「背骨のゆがみなどを矯正するカイロプラクティックの施術にかこつけ、女性客を全裸にして乳首をつねるなどした疑い。“施術の一環で同意を得てやっている”などと容疑を否認している。被害女性は事件前から何度か店を利用していた」(全国紙社会部記者)
カイロプラクティックの施術で全裸にされたり乳首をつねられるようなことはあるのか。『日本カイロプラクターズ協会』に尋ねると、
「患者衣ガウンなどに着替えてもらうことが一般的です。検査や治療を行う中で、皮膚に接触する必要があるときは、患者に着衣をずらしてもらうこともあります。ただし、施術者が着衣を脱がす、もしくは全裸になるよう指示することはありません。また、乳首や生殖器等に触れることはありません」
と教えてくれた。真壁容疑者はひとりで店を運営し、料金は全身回復施術140分コースで1万5000円。施術歴38年で累計数万人を診てきたとする。自らの手技を「太陽の手」と称し、《骨盤や身体全体を調整していくことで、身体がポカポカと温かくなってきます》とゴッドハンド気取りだ。妻子持ちで趣味はカラオケと酒。年下の妻は2017年末に静岡・伊豆熱川でスキューバダイビング中、行方不明になった。
容疑者の義理の父親(88)に話を聞くことができた。
「現地の警察やダイバーが3日間捜索してくれたが、潮に流されて今も娘は見つかっていない。高校生のころ、障害者支援ボランティアを通じて真壁と知り合い恋に落ちた。真壁は足が悪かったんですよ。私は結婚に反対したんだが、娘は“一緒になる”と家を出ていき、それ以来あまり顔を見せなくなった。真壁はまじめなほうだし、低姿勢だが、生活にはだいぶ苦しんでいたね」(義父、以下同)
逮捕を知らず、「入院中」と孫から聞かされていたという。
「バカ野郎だよ。いい年して何をやってんだ。孫への影響を考えると逮捕は間違いだと思いたい」
妻が行方不明になって以降、炊事、洗濯、掃除の達人に。
「洗濯物はシワにならないようピンとのばして干すなど丁寧だった。毎日、店舗前を掃除して、よその家のほうまで掃いてくれた。地域の集まりで料理の腕を振るったこともある。オシャレでなかなかいい男よ」(近所の女性住民)
一方、近所の男性住民は、「口先ばかりのお調子者で面倒なことからは逃げてしまう」
と手厳しかった。容疑者は店のブログで、女性を《大地》と例え、
《女性は尊いのです。大地は守らなくてはならないのです。ちょっとカッコ良すぎましたかね笑。女性の患者様に触れるたび、毎日そう思います。だから毎日大事に…大事に施術させて頂いています》
などと綴っていた。
「尊い」と言うのは口先だけだったのか。