大阪公立大学の研究室で青酸ソーダなどが紛失した問題で、警察は大学院の卒業生の男を窃盗の疑いで逮捕しました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、滋賀県甲賀市に住む会社員の男(30)です。
警察によりますと、男は去年8月、工学研究科の研究室に保管されていた青酸ソーダを盗んだ疑いがもたれています。
大学側は今月2日、最大250人分の致死量にあたる青酸ソーダと青酸カリがなくなっていることを確認し、警察に被害届を出していました。
男は今年3月までこの研究室に在籍していて、調べに対し、「父親を殺害するために青酸ソーダを盗んだが捨てた」と容疑を認めています。
青酸カリについては「盗まずに研究室内に捨てた」と話しているということですが、いずれの毒物も今のところ見つかっていません。