さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはヒソヒソと向かう場所だ。
実家がラブホ街にあり、学生時代はラブホでアルバイトをしていた前田裕子さん(仮名・20代)。今回は従業員を困らせる客の迷惑な行為や、ラブホ街に住んでいる人ならではの裏事情を教えてくれた。

◆ラブホ業界にとっての迷惑客

「カンパの返礼として、協力者の名前が入った冊子と出場記念タオルが配られました」

前田さんのバイト先のラブホも協力しており、返礼品が届いていたのだが……。

「冊子をめくり、協賛店としてオーナーの名前もありました。そのなかに、自宅がラブホ経営をしている友人のAちゃん宅もあったんです。でも、そこには企業名はなく、オーナー名しかありませんでした。現在もそうですが、書かれているのは“T町 A山B夫”みたいな感じです」

実家がラブホ経営のAさんに聞くと、「さすがにホテル名は出せなくて」とのことだったそうだ。