来年の大阪・関西万博。きのうボランティアの応募が締め切られました。希望者は速報値で定員の2.7倍となっています。 来年の大阪・関西万博では、会場内を案内したり、空港や主要な駅、大阪ヘルスケアパビリオンなどを案内するボランティアを今年1月から募集していましたが、きのう4月30日で締め切られました。 博覧会協会によりますと、ボランティアを希望する人の数は定員約2万人に対し、速報値で55222人となり、倍率は3倍に迫る勢いになったということです。

ボランティア募集は、郵送でも受け付けていたため「きのうの消印まで有効」で、もうすこし増える可能性もあります。協会は今後、希望人数が確定次第、抽選を行う方針だということです。《吉村知事「1人でも多く参加してもらいたい、調整に入ります」》 1日、大阪府の吉村知事は取材陣に対し「1人でも超えたら抽選というのは間違ってると思う」として、このように述べました。 「やはりこれだけ多くの方が万博を一緒にやろうと手を挙げていただいてますので、(定員)2万人ということにこだわらず、1人でも多くの方が万博ボランティアに参加できるように調整をしていきたいと思います。今後万博協会と調整に入ります。」 「もちろん費用もかかりますので、5万5222人全員に参加していただくとなると、また費用も大きくかかるということで、課題もありますけれども、僕としては手を挙げていただいているボランティアの皆さんに、1人でも多く参加をしていただきたいと思っています」《なぜ、駆け込みで応募が増えた?担当者に聞く》 府市でつくる万博推進局の担当者は、「4月19日に2万2000人くらいだったのが一気に増えて5万5000人になった。活動時間が3~6時間と短く参加しやすいこと、4月22日にボランティアのユニフォームが発表されて締め切りが迫っているのを知って駆け込みで申し込んだ人が増えたのではないか」と分析しています。 また今回発表されたボランティア希望者数は、「会場ボランティア」と「大阪まちボランティア」の合計で、博覧会協会が管轄する前者の数が増えると、チケット収入でまかなう万博運営費がかさみ、後者の数が増えると大阪府市の費用負担が増えるということです。