日本保守党は2日、衆院東京15区補選で落選したイスラム思想研究者の飯山陽氏が疾病療養のため、15区支部長を退任すると発表した。
同党は初の国政選挙で飯山氏を擁立し、落選したものの4位に健闘していた。この日、同党の百田尚樹代表、有本香事務総長ら執行部名義で出された文書では「敗退しましたものの、24、264もの票をいただきましたことは、飯山氏ならびに日本保守党執行部として大変光栄なことと、地元の皆様に深く感謝しております。しかしながら選挙戦の最中、4月19日より街宣現場や選挙事務所において猖験沖瓩冒い、この日を境に飯山氏は、不眠、耳鳴りなどの症状に悩まされるようになりました。投開票日翌日の4月29日、専門医を受診しましたところ、『加療が必要』との診断が下りました(病名非公表)」と明かした。
続けて「この非常事態を受けまして飯山氏と協議し、誠に残念かつ遺憾ながら支部長異動を決断するに至った次第です。東京15区(江東区)の皆様、とりわけ『日本保守党の飯山陽』をご支援くださった皆様には誠に申し訳なく、衷心よりお詫び申し上げます」と説明した。
同党は引き続き江東区に支部を置き、活動は続けるとしたうえで、飯山氏は同党の政策アドバイザーおよび特別党員に就任するとした。「その高い識見をもってご助言等いただける旨を約束しています」と今後も同党にかかわっていくとした。