5月23日、警視庁は背任容疑で通信販売会社「夢グループ」元企画宣伝部長の川崎淳史容疑者(49)を逮捕した。
【画像】「ぶん殴ってやりたい」…逮捕された「夢グループ」の川崎淳史容疑者
その川崎容疑者が、社内で壮絶なパワハラを繰り返し、部下を退職に追い込んでいたことが「週刊文春」の取材で分かった。
2003年に石田重廣社長(65)が設立した「夢グループ」は、売上高100億円、90人の従業員を抱える。
テレビショッピングが話題
「石田社長が所属タレントの保科有里と出演するテレビショッピングで知られる。寸劇風の掛け合いを繰り広げつつ、日用品を販売しています」(民放関係者)
川崎容疑者はチラシの広告営業のほか、テレビなどのキャスティングも担う部署のトップだったが、
「取引先からの支払金の一部を、同時に逮捕された知人のイベント会社に振り込ませるなどして『夢グループ』に約3700万円の損害を与えた疑いが持たれている。懐に入れた金は旅行や飲食、遊興費などに充てたとされます」(全国紙社会部記者)
そんな川崎容疑者には“余罪”があった。部下に対する壮絶なパワハラである。
「週刊文春」の取材に応じたのは、川崎容疑者の部署で元部下だったA子さん。入社からわずかひと月弱の2023年4月13日に「打ち合わせ」の名目で同僚と共に川崎容疑者に呼び出された時のことをこう振り返る。
「10時半に席につくや“説教”が始まりました。川崎氏はずっと怒声で延々と私の人格を否定しつづけました。注文したアイスコーヒーも飲めない状況でした。罵声を浴びせられ身がすくんでとても逃げられなかった」
「性格が悪い女だ。どうしたらこんなに性格が悪くなれるのか」「こんなウザい女、見たことない」「ぶん殴ってやりたい」……。同僚の面前で人格否定を伴う叱責は5時間以上続いた。

翌日、A子さんは体調不良を訴えて病院に行くことに。A子さんはその後も川崎容疑者からパワハラ行為を受け続け、最終的に同社を退職するに至った。
夢グループに川崎容疑者のパワハラについて問い合わせたところ、A子さんが過去、在籍していたことは認めつつ「(パワハラについて)初めて聞くお話で、弊社では把握しておりません」と回答があった。
川崎容疑者のA子さんへのパワハラはいかなるものだったのか。「週刊文春電子版」では、川崎容疑者の人物像、A子さんへの壮絶パワハラ、「解雇」という形で退職に至った理由などを詳しく報じる。
(「週刊文春」編集部/週刊文春)