ウエディングドレスなどブライダルデザインの第一人者として知られる桂由美(かつら・ゆみ、本名結城由美=ゆうき・ゆみ)さんが26日に死去していたことが30日、分かった。株式会社ユミカツラインターナショナルが発表した。94歳。
桂さんの半生を描き今年2月24日に放送されたドラマ「はれのひ シンデレラ ウェディングドレスを日本へ! ある女性の挑戦」を制作した読売テレビの担当者も「先ほど聞いたばかりで、まだ何も決まっていません」とショックを隠せず。再放送などの予定についても「決まればお伝えします」とした。
桂さんは、いつまでも少女の心を失わず、トークイベントなどでは、自らを「永遠の少女」と評していた。ブライダルに洋装を取り入れたが、コンセプトは「百人百様」でもあり、もとともと「ビジネスで始めたものではなくて、趣味と言いますか…」などと、自らのブライダル事業を振り返っていた。
「第一人者なんて言っていただきますけど、私はビジネスとして始めたのではなくて、ドレスで(式に)出たいという方を手伝わせてもらえればと思って」などと話していたこともあり、ドラマでは、そんな桂さんの半生を表現した。
主演の桂さん役は高梨臨が演じ、2月23日には、大阪市内の試写会に、そろって登壇し、元気な姿を見せていた。
ドラマでは、桂さんの夫、結城義人役を小泉孝太郎、桂さんが企画を売り込む雑誌編集長、岡部浩史役に梅沢富美男、桂さんが信頼する部下、度会知恵役には吉田美月喜、着物業界の重鎮、岸田美輪子役を戸田恵子、桂さんの人生を変えた芥川龍之介の長男、芥川比呂志役で石井正則、洋裁学校を経営する桂さんの母親、桂みつ子役を鈴木保奈美が演じていた。