千葉・柏市で目撃された、自転車の危険運転。対向車線に突然飛び出す“ひょっこり男”が相次いでいる。
“ひょっこり男”に遭遇した運転手の男性:懲りずにまたやってます。僕はあおられました。行ったぞ、行ったぞ、ほら。撮っとけ、撮っとけ、撮っとけ。同乗者:撮ってる、撮ってる、撮ってる。
自転車に乗った人物は、金髪に黒のスーツ姿。交差点に入る直前には立ちこぎをして加速し、センターラインまで走り、対向車にギリギリまで近づいていった。
映像からは、自転車の危険な走行に、対向車がスピードを緩めているのが見てとれる。自転車はその後もセンターライン近くを走ると、左折してくる車を気にする様子もなく、走り去っていった。
実は、車の運転手も、この直前に“ひょっこり被害”に遭ったという。“ひょっこり男”に遭遇した運転手の男性:私が運転する車の真正面からまっすぐに突っ込んできたんですね。歩行者がいれば歩行者を先に通すような感じの狭い道なので、完全にわざと突っ込んできたっていう感じですね。
危険運転をされたのは、これが4回目だという運転手の男性。直後に声をかけたものの、無視をされたという。その後、男性が大通りに出ると…
“ひょっこり男”に遭遇した運転手の男性:バスに突っ込んだ!自転車は、車の陰から対向車線を走るバスに向かって「ひょっこり」。このバスは急停止をしたという。
何度も危険な走行を繰り返す自転車に、運転手の男性は憤りを感じているという。
“ひょっこり男”に遭遇した運転手の男性:やっぱり当然飛び出しになってもハッとするし、びっくりする。そういう仕草を楽しんでるようにしか思えない。この人がやっている分、自分がけがをする分はしょうがないけど、そういうことで他の人を巻き込む可能性もあると思います。もうやめてほしい。
実は、千葉県では似たような“ひょっこり被害”が相次いでいるという。2月には、今回危険走行が撮影された場所から約1.5km離れた場所で、何者かによる同様の行為が目撃されていた。
対向車線に車が来るたびに、センターラインをこえて「ひょっこり」飛び出す自転車。目の前に飛び出された車は左にギリギリまで寄って避け、急ブレーキをかけた。
一歩間違えば事故に繋がりかねない、自転車による悪質で危険なあおり運転。2020年には、“ひょっこり運転”が道路交通法の妨害運転、いわゆる「あおり運転」に当たるとして、全国で初めてとなる、自転車での危険行為で逮捕者が出ている。このときは懲役8カ月の実刑判決が言い渡されている。
柏市では、同様の“ひょっこり被害”が通報されていて、警察は道路交通法違反も含め、あらゆる可能性を視野に捜査している。(「イット!」4月26日放送分より)