愛知教育大(愛知県刈谷市)は1日、在学していた男子大学生(21)を退学処分にしたとホームページ(HP)上で公表した。処分は3月26日付。同大によると、この学生は能登半島地震で被災した石川県輪島市で1月、ミカンを盗んだなどとして有罪判決を受けていた。
【写真】被災から3カ月経ってもゆがんだままの街
大学などによると、3年生だった学生は1月5日朝、輪島市内の住宅に侵入し、高級ミカン6個を盗んだとして、窃盗と住居侵入の疑いで現行犯逮捕された。その後、大麻取締法違反(所持)容疑で再逮捕された。
学生は窃盗などの罪で起訴され、金沢地裁は3月6日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の判決を言い渡した。
大学はHPに「このような事件を本学学生が起こしたことは大変遺憾であり、被災者の方々並びに関係者の皆さまに対し、大変なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを心からおわび申し上げます」と掲載した。
学生は大学側の聞き取りに対し、大麻はバイト先の仲間から入手したと説明しているという。【川瀬慎一朗】