「2頭います、ツノもあって結構大きいです」(植物園の担当者) 14日午前9時20分ごろ、京都市左京区の京都府立植物園で職員から「園内にシカがいる」と110番通報がありました。 シカは北東側にある柵をとび越えて入り込んだということです。 植物園側は来園者を外に退避させ、市の職員や警察官とともにシカを捜索していましたが捕まらず、午後2時15分に安全確保が困難として14日の終日臨時休園を決定しました。

晴天に恵まれた日曜日。門の外では観光客らの残念、不安の声が聞かれました。 「残念です。せっかくの日曜日、チューリップがきれいと聞いて来たのに。」 「池にハスがたくさんあって、芽が出ているかなと思ってきてみたのに…怖いですね。奈良のシカなら人に慣れているからいいかもしれないけれど、ここら辺のシカは、向こうも人に会うとびっくりするでしょう」 市の職員らは、大きな捕獲用の網などを持って園内を捜索していきました。 すると、カメラの前に1頭のシカが現れました。追いかける職員ら。 シカはあっという間に満開のチューリップ畑を走り抜け、視界から消えていきました。 午後5時半の段階で、シカは確保されておらず、外に出た確認もできていないということです。植物園は、安全が確認されれば再開園したいとしています。