季節の移り変わりの時季は、長雨になることがあります。春から夏の梅の実がなる頃の「梅雨」だけでなく、秋から冬には「秋雨」や「秋霖(しゅうりん)」、秋から冬のサザンカが咲くころに「サザンカ梅雨」などと呼ばれる長雨があります。
【写真を見る】”菜種梅雨”ならぬ ”さくら梅雨”? 23日(土)以降はさくら開花ラッシュの一方で… 警報級大雨のおそれも
この時期の冬から春に移り変わる時期は、菜の花が咲く頃の「菜種梅雨」という言葉がありますが、ことしは長雨の時季と各地のさくら開花が重なるため“さくら梅雨”?!ともいえるかもしれません。
23日(土)~24日(日)の予想天気図を見ると、西から停滞前線が伸びてきます。広い範囲で雨が降り、前線の活動によっては、大雨のおそれもあります。
現段階のスーパーコンピュータの雨・雪の予想です。
西日本から東北地方の広い範囲で天気が崩れる見込みです。夜は九州で雨が続くものの、その他の地域はいったん小康状態になりそうです。ただ、24日(日)は再び雨が強まる見込みです。
低気圧や前線の接近により、九州に活発な雨雲がかかります。そのため、九州は警報級の大雨のおそれがあります。
昼前後には東海地方に雨雲がかかり、次第に関東も雨が降り出しそうです。
25日(月)は、いったん雨雲は太平洋沿岸に南下する見込みで、夜には再び九州で雨が降り出し、天気は下り坂です。
この日の他にも、26日(火)や29日(金)も広い範囲で雨が降り、大雨の恐れがあります。
この雨と「さくら」の開花の時期が、ことしはちょうど重なる見込みです。
22日(金)に予想されていた広島・高知のさくらの開花発表は、結局23日(土)以降に持ち込しとなりましたが、開花も秒読み段階へ。いよいよ長雨と同時にソメイヨシノの開花前線が、日本列島を北上し始める見込みです。
23日(土) 名古屋 岐阜 松山 福岡 長崎 佐賀 熊本24日(日) 京都 和歌山 松江 高松 大分25日(月) 東京 熊谷 横浜 津 大阪 鳥取 下関26日(火) 水戸 宇都宮 前橋 甲府 岡山 徳島27日(水) 神戸 奈良28日(木) 金沢 彦根29日(金) 静岡 福井 仙台 30日(土) 銚子 富山4月1日(月)福島 3日(水)新潟 4日(木)山形 6日(土)長野 8日(月)盛岡 9日(火)秋田 20日(土)函館 15日(月)青森 25日(木)室蘭 27日(土)札幌 29日(月・祝)帯広※5月1日(水)旭川※ 4日(土・祝)網走※ 8日(水)稚内※ 9日(木)釧路※(※はエゾヤマザクラ、その他はソメイヨシノ)
現在のさくらのつぼみ状況を見ると、この予想より若干遅れる可能性もあります。例えば、名古屋では23日(土)の予想ですが、すぐに開花するようなツボミではありません。ただ、先にピンク色が見えていますので、3日~5日ほどで開花するとみられます。
満開は通常、西日本~東日本で開花から1週間~10日程、北日本は3日~5日程かかります。咲き始めたばかりのさくらは、まだ強いため、雨で落ちることはほとんどなく順調に咲き進み、3月下旬に開花するエリアでは4月上旬には見ごろを迎える見込みです。
ことしは2月下旬以降の気温が低く、当初の予想より遅くなったさくらの開花ですが、ようやく春本番の景色が訪れそうです。(気象予報士・桜沢信司)