札幌市の繁華街ススキノのホテルで昨年7月、男性会社員=当時(62)=が殺害され、頭部を切断された事件で、札幌地検は6日、殺人などの罪で田村瑠奈容疑者(30)を起訴した。
父親の医師、修容疑者(60)は殺人などのほう助罪で、母浩子容疑者(61)も死体損壊と遺棄のほう助罪で起訴した。地検は同年8月から半年間、鑑定留置を行い、刑事責任を問えると判断した。いずれの認否も明らかにしていない。
起訴状によると、瑠奈容疑者は昨年7月1日深夜、同市中央区のホテル客室で男性の首を折りたたみナイフで複数回刺して殺害。頭部をのこぎりで切断し、キャリーケースで持ち去った上、7月2日から24日までの間、自宅で損壊したとされる。
修容疑者はのこぎりやキャリーケースを事前に購入し、1日夜~2日未明に車で瑠奈容疑者をホテルや自宅まで送迎。瑠奈容疑者が頭部を損壊する様子をビデオ撮影したとされる。浩子容疑者は瑠奈容疑者が頭部を自宅に隠すことを容認したなどとされる。