8日朝、埼玉・東松山市で、ベトナム国籍の1歳11カ月男児が路上で頭から血を流した状態で発見され、その後、死亡が確認された。ひき逃げに巻き込まれた可能性があり、近くを通ったトラック運転手から任意で事情を聞いている。
冷たいみぞれが降る中、1歳11カ月の男児が巻き込まれるひき逃げ事件が発生した。
埼玉・東松山市で8日午前5時半ごろ、トラック運転手から「道路上に赤ちゃんが倒れている」と110番通報があった。
警察が現場に駆けつけたところ、男児が頭から血を流して倒れているのが見つかり、病院に搬送されたが死亡が確認された。
警察によると、死亡したのはベトナム国籍の1歳11カ月の男児で、現場から数百m離れた住宅に住んでいたという。男児は真っ暗な中一人で歩いていたとみられている。
近隣住民の1人は「お父さんはとても寂しいと泣いてました」と語り、別の近隣住民は「午前4時くらいに赤ちゃんの泣き声が聞こえて目が覚めた。(そのとき)外に出て確認していたら……もしかしたら……」と涙ながらに振り返った。
2歳足らずの幼い子供が真っ暗の中、事故に遭った現場まで1人で歩いてきたのかと驚く近隣住民もいた。事故のあった現場は、8日の午後5時ごろに確認しても多くの車が行き交っていて、事故があったとみられる未明の時間帯でも一定の通行量があったとみられている。
警察はひき逃げ事件とみて調べていて、近くを通ったトラック運転手から、任意で事情を聞いている。8日朝にかけての降雪で、さいたま市では4cmの積雪を観測した。当時、現場周辺でもみぞれが降っていたとみられている。警察は、男児がなぜ現場まで1人で歩いてきたのか、詳しく調べている。(「イット!」 3月8日放送より)