北海道室蘭市で16歳の女子高校生が突然、姿を消してから23年が経ちました。いまも行方がわかっていません。あの日、彼女に何があったのか…当時の映像から振り返ります。
室蘭市の高校生・千田麻未さん当時16歳。2001年3月6日にアルバイト先に向かう途中で行方が分からなくなりました。千田さんが最後に目撃されたのは、学校が休みだった3月6日、同級生と出会った室蘭市内にある商業施設前のバス停近くです。
目撃された時刻の5分から20分ほど前に、商業施設の防犯カメラに千田さんと思われる女性の姿が映っていました。警察が千田さんの携帯電話の受信記録を調べると、その後の足取りが判明。千田さんは最後に目撃されたバス停から午後1時31分発のバスに乗り込み、アルバイト先に向かいます。
この時、定期券でバスに乗った千田さん以外、2人が乗り込んだことがわかっています。バスの中には乗客24人がいて、千田さんはコーヒーの淹れ方を習うために呼ばれていたアルバイト先のパン店へ、およそ10分かけて向かったとみられています。(遊佐記者)「千田さんはバスの1番後ろに乗っていたとみられています。同じバス停で降りた人数は千田さん以外に11名いたと、バス会社によって確認されていますが、千田さんと一緒に乗っていたと言う人は、ほとんど特定できていない」
そして、アルバイト先近くのバス停で降りると…午後1時45分ごろ、友人と携帯電話で会話をしました。「いま無理なんだけど、あとでかけるね」それ以降、千田さんとは通話ができない状況に…
この時、千田さんは誰か別の人物と一緒にいたとみられています。その後、アルバイト先のパン店にも姿を見せることはなく、行方が分からなくなりました。有力な情報は寄せられないまま20年が経った2021年。市街地の様子は変わり、アルバイト先のパン店もなくなっていました。(千田さんを知る人)「かわいい顔してたよ、色白くてね、細いかわいい女の子だったよ。どこかで元気にしているんだろうかなってときどき思うことはあるよね」
(警察)「些細な情報でもいいので警察署まで連絡ください」ことしも、何か手がかりを…と警察は3月6日に情報提供を呼びかけました。当時16歳だった千田さんは39歳となります。去年も市民から「似ている人を見た」など17件の情報が寄せられましたが、有力な手掛かりは得られていません。(室蘭警察署 五十嵐裕信 刑事・生活安全官)「今現在も情報提供いただいた内容をもとに多角的に捜査をしている状況です。過去にこんなことを言っておけば良かったなという情報を含めて、広く情報提供をお願いしています」行方がわからなくなってから23年。いまも地道な捜査が続いています。情報提供先:室蘭警察署(0143-46-0110)