2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は29日、会場となる大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)で建設工事中に発生した火花が可燃性ガスに引火する事故が起きたと発表した。施設の一部が破損したが、けが人はなかった。
海外館建設 輪をかけて困難に? 万博400日前、立ち上がる「壁」
夢洲はごみや残土の処分場として埋め立てられた人工島で、地中にたまっていたガスに引火した可能性が高いという。万博会場の建設工事中の事故は初めて。
協会によると、事故は28日午前10時55分ごろ、「グリーンワールド工区」のトイレ1階で発生。作業員が溶接工事をしていたところ、火花がガスに引火、爆発し、床が破損した。他の工区ではガスの発生は確認されていないという。
協会は事故を受け、火花が生じる作業を中止。工期への影響はないとしている。【鈴木拓也】