新宿・歌舞伎町の店が提供する「和牛すき焼きラーメン」が注目を集めている。さらに「WALKING RAMEN」なる商品も登場。外国人観光客に大人気の秘訣とは?
バーナーの火であぶり完成したのは、黒毛和牛をぜいたくに使った「和牛すき焼きラーメン」。そのお値段は、なんと1杯2980円。
街ゆく人からは「うわー!3000円!」「気になりますね。値段でちょっと渋っちゃう感じ」との声が聞かれたこのラーメン。日本人には馴染みのない価格だが、実は店の人気商品。それも注文する人の8割以上が外国人観光客だという。
新宿・歌舞伎町にある「BEEF KITCHEN STAND」で、和牛すき焼きラーメンを食べていたアメリカ人は「すごくおいしい。アメイジングな味です!」と絶賛。
官公庁が発表した、外国人観光客の最も満足した飲食では、1位の肉料理に次いで2位にラーメンがランクイン(2023年4~6月期)。3位は寿司だった。
和牛すき焼きラーメンは、1位と2位がコラボした“夢の商品”と言える。ラーメンは世界を代表する食となっていて、街でアメリカ人に取材すると「ラーメンは今、一番有名な日本食だよ」と話した。
高まるラーメン人気を受け、他にもひと味違ったラーメンが登場している。「クラフトビール工房 新宿エール」の店前には、英語で「WALKING RAMEN」と書かれた看板があった。
透明なカップに盛り付けられた麺や具材。街を散策しながら食べる「食べ歩きラーメン」だ。
オーストラリア人の女性は、歌舞伎町を散策しながらウォーキングラーメンに舌鼓。「おいしいわ!このまま散策しながら原宿とかに行こうかな」と話した。
実はラーメンを提供する店も、ひと味違った店だった。たくさんのお酒が並ぶバーなど、ラーメン店ではない店がラーメンを提供し始めている。
なぜ、こうしたひと味違ったラーメンに注目が集まっているのか?専門家は、ラーメンとエンタメ性の融合が人気の秘訣と話す。
観光ビジネス総研株式会社 代表取締役 刀根浩志さん:「おいしそう」というよりも「面白い」という。海外の人は、どうせなら1つにして食べちゃえみたいなところが、人気になっているポイントかなという気がします。
変化を続ける日本のラーメンは、さらなる広がりを見せている。(「イット!」3月11日放送)