北海道・札幌市豊平区の住宅で、夫婦げんかをし、それぞれ通報した20代の夫婦が先日、豊平警察署に暴行と暴力処罰法違反の疑いで現行犯逮捕された。
男は妻の髪の毛をつかんだ疑い。女は夫に包丁を向け「何かしたら正当防衛だからね」と脅迫した疑いが持たれている。
男が酒を飲んで朝帰りし、寝ていた女にちょっかいをかけ、夫婦げんかに発展。男が通報した2分後に女が通報。警察が駆け付け、2人とも逮捕となった。
「警察は夫婦げんかには民事不介入」と言われたが、そんなことはない。元警察関係者は「大昔だったら夫婦げんかは家庭内のもめごとという扱いでしたが、夫婦げんかでも傷害、暴行の事実があれば刑事事件なので逮捕です。DVによる暴行死などがあるので、夫婦間のもめごとでも法律が適用されます。通報で警察が駆け付けたのなら現行犯での逮捕です。警察が見ていたり、なだめたりして、話し合いで終わりそうなのは逮捕はしないでしょうね」と語る。
今回は夫婦ともに逮捕された。男に力で劣る傾向にある女が包丁を持っていたのが問題となった。
「正当防衛は認められる要件が厳密です。相手から暴力を受けても、犁淒性があるかどうか甅猖姫匚坩戮良要性・相当性瓩認められる状況でなければならないのです。身を守るため仕方なく必要最小限度の防衛行為をしたということです。素手の相手に刃物で反撃は認められにくい。やられたからやり返すというのもダメです」(同)
過去に夫婦げんかで夫婦ともに逮捕されたことがある男性は「かっとなった勢いでそれぞれ通報し合ったら、2人とも逮捕されてあせったことは、僕がカギと財布とスマホを取る間もなく連行されたことです。妻も逮捕されて連絡が取れないわけで、猫の面倒をどうするのか、家に鍵をかけたのか心配でした。大家さんに連絡して鍵をかけてもらいました」と話している。