トヨタ自動車のグループ企業「豊田自動織機」が、エンジンの出力試験などで不正を行っていた問題で、斉藤国土交通大臣はきょう、特に悪質な不正が確認されたエンジン3機種の型式指定を取り消す手続きを始めたと明らかにしました。
国土交通省が型式指定を取り消す手続きに入ったのは豊田自動織機が生産するフォークリフト用のエンジンなどあわせて3機種です。
これらの機種では排ガスの試験の際に実際と異なるデータを使用するなど、特に悪質な不正が確認されたということです。
国土交通省は型式指定を取り消すにあたり来週29日に豊田自動織機側の意見を聞く聴聞を行います。
また、斉藤大臣はきょう午前11時半から、国交省の物流・自動車局長から豊田自動織機の伊藤浩一社長に対し道路運送車両法に基づき組織体制の抜本的な改善を求める是正命令書を手渡すと明らかにしました。
再発防止策の報告などを求めるということで、是正命令が出されるのは日野自動車、ダイハツ工業に続いて3例目です。
「豊田自動織機」は先月、自動車用のエンジンなど10機種で新たに不正が見つかったと公表していて、国土交通省が愛知県の工場に立ち入り検査を行っていました。