公園に母親を置き去りにしたとして、保護責任者遺棄罪に問われた宮城県多賀城市、無職の男(57)の初公判が22日、仙台地裁(東尾栄子裁判官)であり、被告の男は起訴事実を認めた。
起訴状などによると、男は昨年10月14日午前3時35分頃、自宅で介護していた歩行困難な母親(当時86歳)を意識がない状態で車椅子で連れ出し、公園に放置したとされる。母親は搬送先の病院で死亡した。
検察側は冒頭陳述で、母親が居間で意識を失っているのを見つけた男が「死亡すると葬式代がかかると考え、公園に遺棄した」と指摘した。