国立社会保障・人口問題研究所の2021年「出生動向基本調査」によると、一般的な女性が結婚相手に求める条件は以下のようになっています。
1位:人柄
2位:家事育児の能力・姿勢
3位:仕事への理解・協力
4位:経済力
5位:共通の趣味
6位:容姿
勘違いされやすいのですが、「求める条件」というのは、例えば1位の人柄さえ優れていれば良いわけではありません。むしろ男性は、ランキング上位に挙がっているほぼ全てで最低ラインをクリアしたうえで女性から評価されます。
たとえば人柄が優れていても、経済力や容姿が最低ラインを下回るようでは選ばれることはなかなかありません。
一方で現実的に考えると、これら全てを十分に満たす男性など滅多にいません。
そして人柄などは目に見えないため、まずは経済力などわかりやすい要素を見て相手を探すのですが、それですら十分に満たす男性は滅多にいないのです。
このため婚活で女性側は、経済力や外見などの条件を満たす男性と出会ったら、人柄などには目をつぶることも少なくないのが実情といえます。
ただし、やはり結婚という長い共同生活には外見より内面が重要になるので、そこが良くない・合わない相手とは中々上手くいきません。
今回は、ハイスぺ男性と結婚したのに、上記のような理由で失敗した女性の事例をお伝えします。ぜひ最後までお読み頂き、一つの教訓にしてください。
(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)
小塚舞子さん〔仮名、以下同〕は、都内の中堅企業で営業として働く27歳で年収400万円の独身女性です。
彼女は容姿がよく、言い寄ってくる男性は少なくなかったのですが、これまでピンと来る男性とは出会えず、仕事に集中してきたといいます。
しかし今の歳に近づくにつれ、周りで結婚する人が増えてきました。
一方で仕事が落ち着いてきたこともあり、彼女は少しずつ結婚願望が湧いてきたのです。過去には3人のイケメンと交際してきた彼女でしたが、やはり結婚となると経済力のある男性がいいかなと考えていました。
そんな折、彼女は仕事のイベントを通して一人の男性と出会います。
彼は大内良太さんという方で、都内の大手企業に営業として勤める30歳で年収1000万円の男性です。彼は容姿も良くてトークも面白く、彼女が理想としていた結婚相手そのものだったといいます。
これまで彼女は婚活に苦戦していました。結婚を意識してから今まで以上に飲み会などに参加したものの、ロクに良いと思える出会いがなく、そうでない多くの男性から言い寄られていたといいます。それだけに、彼との出会いは嬉しかったそうです。
そして何度かデートを重ねた後、二人は付き合うようになりました。
交際前もそうでしたが、良太さんとのデートは毎回、本当に楽しかったといいます。
毎回、雰囲気の良いお店を選んでくれ、料金もすべて彼持ちだったそうです。時には自分では買えないような高めのプレゼントも買ってくれて、その都度、舞子さんは彼の深い愛情を感じていたといいます。
ところが、そんな喜びは長くは続きませんでした。交際が2年ほど続き、少しずつ結婚の話が出てくる過程で、彼はほとんど貯金をしていないことが発覚したのです。
しかも、彼は何も悪びれることなくそのことを話してきたといいます。
「そりゃもちろん自分でも使ったけど、あれだけ君にも使ってきたんだし、分かってたでしょ?」
彼女は何も言い返せなかったそうです。
このまま結婚していいのか強く不安を感じましたが、彼ほどのハイスぺ男性と中々出会えなかったことも思い出し強く悩んだといいます。
幸い、結婚式に必要なお金は早めに準備できたこともあって、結局その後、二人は結婚を果たしました。お金にだらしない点は、「結婚したら変わってくれるはず」と信じて。そして、変わらないなら自分が教育すると考えたそうです。
金融広報中央委員会(知るぽると)の令和4年「家計の金融行動に関する世論調査」によると、年収が高くなるほど貯金額は多くなる傾向にあるものの、年収1200万円以上の人でもおよそ3割程度は「貯金がない」という結果になっています。
実際、筆者へのFP相談でも、高年収なのに貯金がないという人は珍しくありません。
高年収だからこそ、必要なお金はすぐ稼げるといった考えをよく聞きます。そもそも高年収な人ほど生活水準(=生活コスト)も高く、お金があるから簡単にお金を使う傾向です。ある意味、お金を使う人が貯金がないのはよくある話と言えます。
未だに「お金は愛情を測るバロメーター」と考える人もいますし、そんな風に思っていなくても、高価なプレゼントをもらったりや食事を奢ってもらったりして喜ぶ人は少なくありません。
しかし、本当に多くお金を使ってくれる人のほうが好ましいでしょうか?
最近の男性は、お金を使わせる女性ほど結婚相手にしたくないと考える傾向にあるようです。
舞子さんの結婚生活は、どのようになったのでしょうか?
続きは【後編】『年収1000万の男性が結婚相手に求める「意外な特徴」…29歳美人女性がハイスぺ男性と結婚して後悔した』でご確認ください。