賞味期限内にもかかわらず、店の営業時間内に売り切れなかったために廃棄せざるを得ないといった食品ロスの解消を目指し、横浜市営地下鉄関内駅(中区)に、パンを販売するロッカー型の自動販売機が設置された。
年1・2トンの廃棄物を減らす効果があるという。
市などが、駅構内にある「SDGsステーション横浜関内」内のスペースを有効活用しようと企画。金沢区の「アルファロッカーシステム」が自販機の設置で、中区の「縁道パン」が商品提供で、それぞれ協力している。
その日に作られた食パンや総菜パンなどのうち、店が閉まる午後7時までに売り切れなかった商品がロッカーに入れられ、3割引きほどで購入できる。始発から終電の間まで購入可能。ただ、店が日曜定休のため、土曜夜から月曜夕まで商品は一度撤去される。
夜のうちに売り切れることも多いといい、1月25日も補充前から購入者が列を作っていた。市SDGs未来都市推進課の担当者は「まだ食べられるものが捨てられていることを意識してもらえればうれしい」と話している。