帰宅途中の女性にわいせつな行為をした罪に問われている元モデルの男に、懲役3年の実刑判決が下された。
上半身裸で拳銃を構えるこの男は、2023年4月、強制わいせつ致傷の疑いで逮捕された元モデルの北畠亜都夢被告(27)。
2023年3月、東京・世田谷区の路上で帰宅途中だった20代の女性に突然、後ろから抱きついて体を触り、ひざにけがをさせたとする北畠被告。女性が大声を上げると、走って逃走したという。
さらに、その1カ月前にも、別の女性に背後から抱きつき、けがをさせたとして逮捕された。
モデルを職業としてテレビ番組に出演したこともあり、YouTubeの動画では、次のように自己紹介していた。
北畠被告(YouTubeより)「15年間プロを目指してサッカーをしていました。体を動かすのが好きで、スポーツには自信があります。サッカーは高校・大学とスポーツ特待生で行くレベルで、オーストラリアでもサッカーをしていました」
先週行われた初公判では、「わいせつ目的で近づいたわけではない」と主張し、起訴内容を否認した。
弁護側は、「ナンパ目的で後ろから近づいてハグしたもので、強制わいせつが成立するほどの行為はしていない」と主張。
そして、27日午後3時過ぎ、東京地裁で言い渡されたのは、懲役3年の実刑判決。
裁判官は、「深夜の人けのない場所で、後ろからいきなり抱きついた女性と酒を飲みに行こうと考えていたという弁解自体が不自然。同様の犯行を3件繰り返している点も悪質である」と断じた。
北畠被告は時折、うつむく様子を見せながら、判決の読み上げを聞いていた。