160万の貯金を達成、25歳にして700万円の貯金を持つ、「節約お姉さんういうい」さん。彼女が語る、節約のコツとは?(出所:ういういさんYouTube)
工場で働きつつ、1人暮らしで倹約生活をしながら「節約お姉さんういうい」のチャンネル名でYouTube発信しているういういさん(25歳)。チャンネルでは、食費節約のコツやお金をかけずに美容に取り組む様子を発信している。
社会人1年目には手取り20万、ボーナスなしで160万の貯金を達成。手取りのうちの3分の2を貯蓄に回してきた。現在の年収は約330万。貯金額は、学生時代からの貯金も合わせると700万円になったという。
ういういさんが節約に取り組むのは、将来のために貯金して備えつつ、自分の好きなことや美容に躊躇なくお金を使いたいからだという。
節約に成功し、人生が豊かになったという「倹者」に節約系YouTuberのくらま(「倹者の流儀」)がインタビューをする本連載。ういういさんが節約に取り組むようになったきっかけや家計簿、日々の節約術などについて聞いていく。
現在社会人3年目のういういさん。節約を強く意識するようになったのは社会人になってからだ。そして、就職活動での失敗経験がコンプレックスだと話す。
ういういさんのYouTube概要欄でも「シンプルに就活に失敗し年収300万手取り20万ボーナスなしのブラック工場に就職した25歳会社員女です」と自己紹介している。
節約系YouTuberのくらまがインタビューします!
「2020年の就活の頃にちょうどコロナが始まったんですよね。就活フェスみたいな対面イベントがほとんどなくなって、私も周りも何をどうしたらいいのかわからない状態になっていました。とりあえずネットの情報を見るしかなくて、ネットだけで会社を知る状態でした」
新型コロナウイルスの感染拡大により、2月頃に実施予定だったインターンシップや大学内での企業説明会、リクナビ・マイナビなどの合同説明会は相次いで中止になった。4月に入ると緊急事態宣言が発令され、これによりテレワークが爆発的に広まり、この時期に企業説明会や面接などのオンライン化が一気に広まるようになる。
一方で、ネット環境や設備、リテラシーは企業や学生ごとに違いがある。手探りと戸惑いの中で始まった新しい取り組みで、思うように就職活動が進められなかった人も企業も多いはずだ。
「私はもともと、美容系の会社に就職したかったんですよね。化粧品メーカーの企画職に憧れて、応募していたんですけど、うまく進んでも3次面接止まりで……。いろんなとこに応募したんですけど全部だめでした。
そこでもう一度考えて、あまり人と話すのが得意ではないのと、小さいころから手を動かすことが好きで技術や図工が得意だったので、工場に就職しました」
就職して1年目の年収は約300万 、3年目の現在の年収は約330万。給料は少ないほうだと感じていたが、周りから話を聞いてみると「手取り20万は結構いいほうだよ」と言われることもあり、平均から多く外れているわけではないと知ったそうだ。
実際、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は男性が563万円、女性が314万円である。
民間給与実態統計による、給与所得者の平均給与の推移。令和4年は男性563万円、女性314万円で、全体が458万円となっている/出所:国税庁資料
「社会人になって労働の大変さを痛感しました。8時間働いて、それを5日繰り返す生活が最初はものすごくしんどくて……。4月の最終日にお給料を手渡しでもらいお金の重みを知ったというか、稼ぐってこういうことなのかと感じて貰うときに手が震えました」
ういういさんは、子ども時代や学生時代を通じて、特にお金で大きく苦労したことはないという。学費や生活費は親が不自由なく負担してくれており、大学時代のアルバイトで稼いだお金は自分で使ったり、貯金に回したりしていた。親のありがたみを改めて感じたという。
「それに、世の中のお父さんお母さんって本当にすごいと思いました。こんなに働いているのに、帰って家のことも、子どものこともしている。私はボロボロの状態で家に帰ってもう後は何もできないって感じだったので」
25歳にして貯金700万円だが、不安なく生きられる粋にはまだ達っせていない。年収も大きく変わっていないので。「ユニクロは高いと感じる」とのことだ(出所:ういういさんYouTube)
労働の大変さとお金に重みを実感して、無駄遣いせずに節約して貯めていこうと決意。
社会人1年目には160万の貯金を達成。子どもの頃から貯めたお年玉や大学時代のアルバイト代ですでにあった貯金350万と合わせて、社会人3年目の現在の貯金額は700万円になった。
節約を徹底したういういさんの家計簿は、以下の通りである。
【ういういさん1カ月の生活費内訳】家賃 50000円(半額は会社の家賃補助があるため、実質25000円) 水道光熱費 10000円通信費 0(Wi-Fiは賃料に含まれるので0円、スマホ代は両親が負担)食費 8000円(ポイントでの支払いや、ふるさと納税の自己負担金額は除く) 日用品 ほぼ0円雑費 3000円娯楽 1000円 美容 5000~18000円
グラフにするとこんな感じ。
(編集部作成)
なお、イレギュラーな支出を含めても、年間の支出は大体100万~110万円くらいだという。
ういういさんの家計簿で特に驚いたのは食費の安さだ。その節約術の原点には、子どもの頃に見たテレビ番組『いきなり!黄金伝説。』の1カ月1万円生活の企画があるという。
「大好きな番組でした。オードリー春日さんが出た回は、ベジタブルミックスを人参、コーン、インゲンに分けちゃったり、パスタを炊飯器で炊いたり、節約方法がマジですごいなって思っていました。そしたら、少し前にYouTubeのコメントで『オードリー春日と同じ匂いがする』と言われました。尊敬しているので、それが伝わったのかもしれないですね」
もちろん、ういういさんはダクト飯(※オードリー春日が『いきなり!黄金伝説。』で披露した節約術で、飲食店の換気ダクトから出る匂いをおかずにご飯を食べるというもの)のような極端な食生活をしているわけではない。タンパク質や野菜など栄養バランスに気を配った自炊中心の生活だ。
(出所:ういういさんYouTube)
食費を安くする秘訣は、業務用スーパー、八百屋、ウエルシア(ドラッグストア)、ふるさと納税の返礼品……といろんな店や制度の特徴を把握してしっかり使い分けていることだ。
「調味料系、豆腐、納豆、冷凍食品は業務用スーパーで買うのが安いです。あと、うちの近くにすごく安い八百屋があるので、野菜はそこで買っています。野菜は大根や白菜、キャベツなど体積が大きくて安いものが節約の強い味方です」
タンパク質は卵や納豆、豆腐、鶏むね肉など安価な食材を最大限に活用。また、楽天のふるさと納税で肉や魚を返礼品に選んだり、ウエル活で肉をまとめ買いすることも。
ウエル活とは、ドラッグストアチェーン・ウエルシアの「お客様感謝デー」を活用した買い物方法。毎月20日にウエルシアグループの店舗でTポイントを200ポイント以上利用すると、1.5倍分の買い物ができる仕組みだ(実店舗のみ)。節約家の間では定番の節約術である。
「こうやって節約生活していると、一人では外食に行かなくなりますね。スーパーで食材を買って自分で料理したら〇円くらいで作れるな……とつい考えちゃうんです。自炊も、自分で作ったご飯も好きっていうのもあります。ただし、友達と食べに行ったりするときは気にせず楽しみます」
現在は出身地を離れて関東圏で生活しているため、友達と会う機会も少なく、月に1回友人とランチをするかしないかくらいだという。それが娯楽費の1000円だ。
変動はあるものの、ういういさんの家計簿で大きな割合を占めるのが美容費だ。美容好きなういういさんにとって、美容費は娯楽費でもあり、趣味費でもあり、楽しみの部分だそう。節約しながら服もコスメも楽しむ秘訣を聞いてみた。
「美容系は割引セールを利用したりクーポンを活用したり、絶対定価では買わないのは徹底していますね。愛用しているサイトにQoo10(キューテン)というネット通販サイトがあって、そこではメガ割というセール時に20%オフになるので、そのタイミングで購入しています。あと、美容医療をしに行くときもクーポンを探しています」
通販以外で化粧品を購入する際は、基本的にはウエル活だという。食費だけでなく、美容費でもウエル活は節約の強い味方だ。
服はネットショッピングで購入。愛用しているサイトはSHEIN(シーイン)やGRL(グレイル)と、今若い女性を中心に人気の通販サイトだ。
通販で服を買う際には、「サイズが合わなかった」「写真はきれいだったけど、実際は生地がヨレヨレだった」など、写真の印象とギャップがあることも多い。そういった失敗を避けるために、ういういさんは情報収集を徹底しているのだという。
「SHEINはレビューがあって、購入した人の身長や体重、買った服のサイズが記載されています。例えば、165cm、体重50kgでSサイズを買ったけど小さめでしたとか。そういったレビューを参考にしたり、あとはYouTube動画で商品紹介をしている方がいるのでそれを参考にしたりしています」
ういういさんの家計簿で特に気になる食費、美容費について聞いてきた。ここでさらに掘り下げて、どの項目にも共通する、ういういさんが大切にしている節約マインドについて教えてもらった。
買わずに代用する方法を考える
何か必要なものがあったときは、すぐ買うのではなくまずは何かで代用できないか考えて極力支出を抑えているという。
「例えば、トイレ用洗剤やお風呂用洗剤は専用のものを買うのではなくて、クエン酸を使って薄めて代用するとか、足ふきマットをわざわざ買わなくてもフェイスタオルで済ませるとか、何かしら工夫しています」
ポイ活をする
ポイ活をして積極的にポイントを貯め、有効活用することも節約の秘訣だ。
「ウエル活をするのでメインはTポイントで貯めて、次に楽天ポイントでも貯めています。あとはモッピーなどのポイントサイトも活用して、貯められるだけ貯めています」
少しの金額でも、年間にすると結構大きな金額になる。ポイントを貯める、貯めない、の違いは年月を重ねるごとに大きくなりそうだ。
セルフでやる
できるものはセルフでやる。これも節約の秘訣だそう。
「特に美容費に関しては、セルフでやって節約しています。脱毛、まつげパーマ、歯のホワイトニング、髪のカット、私は全部自分でやっています」
まつげパーマ液やホワイトニングキットは先ほど紹介したネット通販サイトQoo10(キューテン)で割安で購入。
「家庭用脱毛器もクーポンを使って6990円で購入しました。私が使っているのは、2年使ったら毛の90%がなくなるタイプのものです。
時間はかかるし、まったくゼロになるわけではないのですが、YouTubeなどの情報から『サロンに行っても完全にゼロにはならない』と知って、それなら家庭用脱毛器で十分かなと考えたんです」
大学時代からセルフで行っている脱毛。永久とまでは言えなくても、かなり満足いく状態にはなれるという(出所:ういういさんYouTube)
完璧、最上級、サービスなどを求めず、セルフでやることを意識すると、価格は安くなる傾向にあるそうだ。
習慣化する
「節約術を知ったら、自分でできることからでいいので少しずつ毎日実行してみる、それを積み重ねて習慣化することが大事だと思います」
節約の習慣化におすすめなのが家計簿だという。
「私は必ず使ったら家計簿に書くのを徹底しています。最近はクレジットやキャッシュレス決済でお金を使った感覚にならないのですが、書くことでお金を使ったという実感を持つことができます。さらに、書くのは面倒だからコンビニでおやつ買うのを控えようみたいな気持ちにもなるので抑止力になります」
毎日続けて習慣化したことは、無理なくできるようになり、かえってやらないと気持ち悪いような感覚になるそうだ。
次週公開の後編では、そんなういういさんが後悔した買い物と、買ってよかったと思う買い物について伺っていく。
本連載では節約・資産形成について話を聞かせてくださる方を募集しています(身バレ防止には最大限の配慮をいたします)。くらまさんと話してみたい方は、応募フォームからご応募ください。
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(くらま : 倹者の流儀/節約系ユーチューバー)