3連休最終日の12日、多くの人でごった返していたのが、千葉・浦安市の東京ディズニーリゾート。
開催中のミニーのイベントで、あちらこちらがピンクに彩られた園内で記念写真をパシャリ。
来園者「ミニーちゃんのパレード楽しみにしてます」
開園40周年の記念イベントも、いよいよ終盤に突入した東京ディズニーリゾート。3連休とあって、ホテルを予約してパークを楽しむ宿泊組も多くいた。
奈良から来た大学生2人組「奈良から来ました。セレブレーションホテルに泊まってました」、「2泊で2人6万4000円でした」
7人家族「土曜日にランド、日曜日にシーに来ました。(Q. どこに泊まった?)(ディズニー)ランドホテルです。100万は超えてると思う」
赤ちゃん連れの夫婦「(Q. どこに泊まった?)セレブレーションホテルに泊まって」、「ホテル10万円くらいです」
そんな一大観光スポット「東京ディズニーリゾート」がある浦安市に浮上したのが、市内の宿泊者に対する宿泊税の導入。
市はこのほど、4月から具体的な検討を始めると発表した。
上空からJR舞浜駅周辺を見ると、海沿いの立地に東京ディズニーランドとディズニーシーを取り囲むように、数多くのホテルが立ち並んでいるのがわかる。
コロナ禍前の2019年には、延べおよそ3000万人が浦安市を訪れ、年間およそ800万人が宿泊したという。
その浦安市が導入を検討する宿泊税。ディズニーリゾートの来園者からは、さまざまな声が聞かれた。
北九州から来た夫婦(2泊)「宿泊施設が取りやすくなったらいいですね。増えるとか」
奈良から来た大学生2人組「ディズニーから帰るときはバスが混んだりしてて。渋滞が緩和されるようにできたらうれしい」
新潟から来た親子(1泊)「交通の混雑緩和とか、そういったものになればいい」
奈良から来た子連れ夫婦「子どもが利用しやすいようになればいいな」
「周辺の整備環境などにつながればうれしい」という声。その一方で、「負担が増えるのは嫌」と批判的な声も。
神奈川からの宿泊客「悲しいね…もっと安く泊まりたいよね」、「来にくくなっちゃうかもしれない…」
兵庫からの宿泊客「ちょっと痛いですね…ただでさえ結構散財しているのに」
宿泊税導入の狙いについて、浦安市は、観光客が多く利用する舞浜駅周辺のインフラ整備や、救急体制の拡充などに活用したい考え。
1泊あたりの徴収額は決まっていないが、仮に1泊につき100円とした場合は、年間およそ7億円の税収が見込まれるという。
航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん「(浦安市を訪れる)大多数が観光客が占めるということで、市民が恩恵を受けられないようなものにお金を使っているというのがあるので、市民の負担を減らすことができるのが最大のメリット」
この宿泊税、2002年に東京でいち早く導入され、宿泊料金が1泊1万円以上の場合は100円、1万5000円以上の場合は200円が請求される。
その後、人気の観光地である大阪府や京都市なども導入。京都市の場合、額が3段階に分かれていて、宿泊料金が5万円以上の場合は1000円となっている。
コロナ禍が明け、観光ムードが高まる中、「観光振興に充てる財源として宿泊税が必要」などと考える自治体が増加。
宮城・仙台市や静岡・熱海市、さらに熊本市など列島各地で、宿泊税導入を検討する動きが相次いでいる。
浦安市は「宿泊税開始時期は未定」としたうえで、「宿泊者や事業者の理解をいただきながら、安心して滞在できる環境をつくっていきたい」とコメントしている。