釣り上げた魚を手に無邪気な笑顔でピースサインをする金髪の男は、沖縄・宜野湾市で知人女性の玉城まゆみさん(58)を車道に置き去りにし、車にひかせ殺害した疑いで逮捕された、建設作業員の古謝勝也容疑者(30)。
古謝容疑者は、どんな人物なのか。
13日午後、「イット!」のカメラに古謝容疑者の親族が次のように語った。
古謝容疑者の親族「きのうからショックだよ。虫も殺さないくらいいい子だよ。口答えしたこともない」
1月27日の午前2時ごろ、那覇市へと続く国道58号線の路上で事件は起きた。
目撃者の証言などから、新たに玉城さんが亡くなった当時のくわしい状況がわかった。
片側3車線のうち、真ん中の車線に横たわっていた玉城さん。顔は、万が一目を開けたとしても、迫ってくる車を目にすることがない進行方向側を向けられていたという。
その後、女性の後ろ側から体に乗り上げるように車が通過。近くの歩道には、帽子を目深にかぶった不審な人物が歩いていたというが、古謝容疑者かはわかっていない。
やや不可解な殺害方法を選んでいるようにも見える古謝容疑者。玉城さんとの関係性はどういったものだったのだろうか。
警察によると、2人の間には交友関係がある一方で、金銭トラブルもあり、1月だけでも4度通報を受けていたという。
しかし、事件当日には一緒に酒を飲んでいたという情報も。
2人が通っていた居酒屋店の店員は、両者の関係について次のように話す。
2人が通っていた居酒屋の店員「(玉城さんは)『友達』という感じで話していたので、何回か来ていますね、一緒に。女性の方も気さくで、仲良しな感じでした。特にけんかとか、暴言とかそういうのはなかった」
「仲良しに見えた」という古謝容疑者と玉城さん。古謝容疑者の親族は、胸の内を明かした。
古謝容疑者の親族「本当真面目で仕事は。俺も一緒にバイト連れてったけど、仕事一生懸命だよね、本当悪いけどよ。ほんとに虫も殺さないくらいいい子、口答えしたこともない。仕事しているときも、ばあちゃんに何かあったらすぐ電話してよと、すぐに病院に連れて行ってくれるとっても優しい子」
古謝容疑者は、仕事中でも親族を病院に連れていくなど、「虫も殺せないいい子だ」と話す一方で…。
古謝容疑者の親族「相当酒好きだと言っていた。妹から『最近飲まないよ。お利口なってるよ』って(聞いて)よかったと思ってたんですが…」
アルコールに依存していた時期は、酔って問題を起こすこともあったという。
警察は、宜野湾署に合同捜査本部を立ち上げ、事件のいきさつをくわしく調べる方針。