広島県福山市の福山大サッカー部員2人が液体大麻を売買したとして大麻取締法違反容疑で逮捕された事件で、3年生部員の男の被告(21)(別の大麻取締法違反で起訴)が県警の調べに「他にも複数人が大麻を使用していた」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。
県警は学生間で大麻が広がっている可能性もあるとみて調べる。
被告は10日に2年生部員(20)から「大麻リキッド」と呼ばれる液体大麻1本(約0・6グラム)を有償で譲り受けたとして、23日に再逮捕された。
捜査関係者によると、被告は調べに対し、「大麻を使用していた」として複数人の実名を挙げているという。一方、大学が部員約100人を対象に行った聞き取り調査では、2年生部員を含む全員が「(違法薬物は)使っていない」と回答していた。
県警が被告のスマートフォンを解析したところ、SNSを通じて2年生部員と大麻リキッドの受け渡し場所を決めたり7000円を支払う約束をしたりしたやり取りが確認されたという。