最大震度7を観測した能登半島地震では、石川県内の死者が57人にのぼっています。また、きょう午前2時21分ごろにも、珠洲市で震度5強を観測する強い地震がありました。津波の心配はありません。
記者「津波と揺れがどちらも襲い掛かった珠洲市飯田町の住宅街です。こちらには、流されついた車が見えるほか、そのさらに奥には、大規模に倒壊した住宅の様子も確認できます」
きのう夜、JNN取材団が入った珠洲市では、揺れによる家屋の倒壊だけでなく、津波によって流されたとみられる車などの残骸が広がっていました。
住民「もうみんな潰れとるわ。川にも車が流れているし」
こうしたなか、珠洲市の泉谷市長がJNNの単独取材に応じ、市内の壊滅的な被害状況を語りました。
珠洲市 泉谷満寿裕市長「私もきょう、日中少し飯田町を見たが、ほとんど建っている家がない。9割方全壊もしくは、ほぼ全壊といったような状況。本当に厳しい状況、壊滅的な状況」
被害の大きかった奥能登の2市2町には、合わせて194の避難所が開設され、2万3000人余りが避難しています。
輪島市の避難所には、きのう午後、自衛隊からの物資が到着しました。
避難している人「毛布がもらえるかなと思って待っていた」「ストーブを3台たいていたが、寒くて眠れなくて」
石川県内では57人の死亡が確認されているほか、富山県や新潟県でも合わせておよそ60人がけがをしています。