名古屋市科学館(同市中区)は29日、能登半島地震の被災地に送る義援金の募金箱から、1万円札1枚が盗まれたと発表した。
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科学館によると、募金箱(高さ30センチ、幅25センチ、奥行き12センチ)は理工館1階エントランスに設置。1万円札1枚のほか、1000円札数枚と多数の硬貨が入っていた。職員が26日朝、1万円札がなくなっていることに気付き、愛知県警中署に被害届を提出した。
募金箱を固定するためのワイヤロックや南京錠などが壊された形跡はなかった。入館者が19日に1万円札を募金箱に入れたとみられ、24日夕までは確認できていたという。
科学館の担当者は「寄付してくれた人の思いを被災者に届けられないことは大変遺憾。今後は高額紙幣を確認したら、すぐに回収するなどの対策を取りたい」と話している。【川瀬慎一朗】