岸田内閣の支持率低下で岸田政権が今後どうなるのか?を見ていきます。【写真を見る】“岸田おろし”はなぜ起きない?内閣支持率さらに低下 毎日新聞の世論調査1947年に調査開始以降最も高い不支持率【Nスタ解説】■岸田内閣 支持率過去最低も“岸田おろし”は起きない?南波雅俊キャスター:岸田内閣の支持率低下で、岸田政権は今後どうなっていくのか見ていきたいと思います。まずは内閣不支持率からです。毎日新聞の調査ですが79%。1947年に調査を開始して以降、最も高い数字になったわけです。一方、支持率についても見ていきます。各社それぞれやっていますので数字は違いますが、
毎日新聞 16%共同新聞 22.3%朝日新聞 23%読売新聞 25%日経新聞 26%この内閣支持率と与党第1党(自民党)の政党支持率を足したときに「50%」を切ると首相がほどなく退陣をするという、永田町に伝わる「青木の法則」というものがあります。“参院のドン”とされた青木幹雄元参院議員会長が提唱したものです。この数字を見ていきますと、毎日は33.0%、朝日は46.0%、共同は48.3%と、いずれも5割を切っています。これまでの内閣でも、この数字が5割を切ったというのは幾度となくありました。例えば、政権交代前の麻生政権もこのときは5割を切ったということが実際にありました。では、「“岸田おろし”が起きるのか?」というところをTBS政治部の川西官邸キャップに聞きました。まず、最大派閥の安倍派内では、捜査状況によっても変わってくるというわけなんですが、「自分が捜査対象になることなどで余裕がない」というふうに捉えている。一方、ポスト岸田の動きは、「政治資金問題の後始末でやりたい政策を思うように進められない」というような声。そして、野党はどうなのかというと、「支持率の低い岸田総理ままの方がやりやすい」というような声も上がっている。つまり、「すぐに“岸田おろし”は起きないのではないか」と川西官邸キャップは見ているというわけなんです。岸田政権はいつまで続いていくのか、今後の予定ですが、 2024年 1月末 通常国会 3月 来年度予算成立? 4月 衆院島根1区補欠選挙 9月 自民党総裁の任期満了 TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは、3月の来年度予算の成立を一つのターニングポイントとみています。「通常国会で野党からの追及で審議が紛糾。来年度予算通過と引き換えに辞任に追い込まれるのでは」と見ています。ホラン千秋キャスター:星さん、このあたりの今後の動きについて詳しく教えてください。「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」という見方もTBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:まず今、予算を作っていまして、これから提出をして、1月下旬から通常国会が150日のスケジュールで始まるんですが、その間、1月から4月までっていうのは日本の場合、これがベストだっていう予算を出していますので、政府与党側には反撃の手段がないんですね。ずっと野党から攻撃されるだけっていう一番つらい時期なんですね。そこを岸田さんの今の体力で乗り切れるかっていうのが一つありますよね。それから、確かに“岸田おろし”というのは今具体的には出てこないんですが、おそらく「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」っていうような見方があります。ですから、自民党の中でも今、様子を見ているということですし、やっぱり一番大きいのは、4月の補欠選挙。この前亡くなった細田さんの欠員もありますが、今回、この大騒ぎでおそらく何人か事情聴取、逮捕、それから公民権停止ということになりますので、議席がなくなる選挙が大量に出てきます。もしかしたら10か所ぐらい出てくる可能性もあるので、10か所の補欠選挙で自民党が全部負けるということになったら、これはもう大変なことですから、補欠選挙が近づくにつれて、岸田さんで補欠選挙を戦えるのかということになります。私は3月ぐらいが限度、もしかしたらその前にも岸田さんはこれはもう立ち行かないということでギブアップする可能性が高いんじゃないかと思って見ているんですけどね。ホランキャスター:長くてもあと数か月という感じが今の話でありましたけれども、若新さんはこの一連の問題をどのようにご覧になってるでしょうか?慶応大学特任准教授 若新雄純さん:過去に日本があまり経験しなかった残念な状態だと思っていて、超超低空飛行で政権が続いてるわけですが、超低空飛行なんで、通常だったら与野党どっちも引きずり降ろそうとするわけですね。つまり、自民党内にもポスト岸田政権というものが普通だったらもう準備されてて、「よし、俺らに代われよ」「もうお前はダメだ」って言って引きずり降ろして。あるいは、野党が「もう政権交代だ」と、「こんな自民党ダメだ」って言って戦いを仕掛けるわけですけど、残念なことに、ここまで超低空飛行にも関わらず、今日本は与野党どっちにも「俺が代わりにやれるぞ」って名乗りを上げれるようなものが準備されてなかったってことだと思うんですよ。特に野党なんかは、千載一遇のチャンスが始まったにもかかわらずここで攻めないっていうことは、代わりに打席に立てる自信がないということなのか、ここまで準備しておけてなかったってことだと思うんですよね。本当はもっと抜本的な人事をするなりして、あとはもう組織を改革するとか新しくするっていう準備をしとけばよかったんでしょうけど、そこまでのスピード感を持てなかった。もう一つは、これは僕の見立てですけど、結局「すぐ代わって」って言われても誰も変われないから、もうちょいこの超低空飛行を続けてもらって、その間に与野党どっちも次の体制を準備しようと思ってると思うので、ここで落ちても困るから、むしろ最悪な政権をみんなでギリギリのところで落ちないように支えてて、国民が割り食ってるみたいな状態なのかなと思うんですけど、その辺は星さんいかがでしょうか?星さん:まず、今の若新さんが言われた後半の方だと、政策が全く進まないから国民からしたら、もういい迷惑ですよね。それから、前半の方で非常に大事なポイントだったのは、“経験したことのない事態”っていうのは、その通りなんですね。ですから、これは我々は今までの経験値で語っていますけど、経験したことのないことが起きる可能性があります。つまり、もう最大派閥がこれだけ傷んでるわけですし、岸田政権の屋台骨が腐ってるということになったわけですから、もう自民党は政権をギブアップすると。そして、もう「野党第1党に返上します」という、これはある意味で牽制の常道なんですけど、その間、野党第1党ないしその周りの人たちでとりあえず緊急政権を作って、大事な政策だけ処理して、一気に解散総選挙で本格的に信を問うというのが本当は一番望ましい良い展開だと私は思いますね。若新さん:今、打席変わっても、物価高とか世界で紛争・戦争起きたりとか、様々な問題があって、解決していかなきゃいけないテーマも難易度がものすごい高いから、積極的に名乗り上げられないわけじゃないすか。星さん:ただ逆に言うと、難易度が高い問題だから、民意を吸収した政権でないとできませんよね。若新さん:自分たちが作りたかった国というよりは、みんなが本当にどうしたいか、一体にならないといけないわけだけど。星さん:民意を問い直してから新しい体制で新しい政策を遂行するっていうのが本当は一番望ましいと思いますね。ホランキャスター:確かに民意を吸い上げるという意味では、国民の声が届いてないような感じがありますもんね。
岸田内閣の支持率低下で岸田政権が今後どうなるのか?を見ていきます。
【写真を見る】“岸田おろし”はなぜ起きない?内閣支持率さらに低下 毎日新聞の世論調査1947年に調査開始以降最も高い不支持率【Nスタ解説】■岸田内閣 支持率過去最低も“岸田おろし”は起きない?南波雅俊キャスター:岸田内閣の支持率低下で、岸田政権は今後どうなっていくのか見ていきたいと思います。まずは内閣不支持率からです。毎日新聞の調査ですが79%。1947年に調査を開始して以降、最も高い数字になったわけです。一方、支持率についても見ていきます。各社それぞれやっていますので数字は違いますが、
毎日新聞 16%共同新聞 22.3%朝日新聞 23%読売新聞 25%日経新聞 26%この内閣支持率と与党第1党(自民党)の政党支持率を足したときに「50%」を切ると首相がほどなく退陣をするという、永田町に伝わる「青木の法則」というものがあります。“参院のドン”とされた青木幹雄元参院議員会長が提唱したものです。この数字を見ていきますと、毎日は33.0%、朝日は46.0%、共同は48.3%と、いずれも5割を切っています。これまでの内閣でも、この数字が5割を切ったというのは幾度となくありました。例えば、政権交代前の麻生政権もこのときは5割を切ったということが実際にありました。では、「“岸田おろし”が起きるのか?」というところをTBS政治部の川西官邸キャップに聞きました。まず、最大派閥の安倍派内では、捜査状況によっても変わってくるというわけなんですが、「自分が捜査対象になることなどで余裕がない」というふうに捉えている。一方、ポスト岸田の動きは、「政治資金問題の後始末でやりたい政策を思うように進められない」というような声。そして、野党はどうなのかというと、「支持率の低い岸田総理ままの方がやりやすい」というような声も上がっている。つまり、「すぐに“岸田おろし”は起きないのではないか」と川西官邸キャップは見ているというわけなんです。岸田政権はいつまで続いていくのか、今後の予定ですが、 2024年 1月末 通常国会 3月 来年度予算成立? 4月 衆院島根1区補欠選挙 9月 自民党総裁の任期満了 TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは、3月の来年度予算の成立を一つのターニングポイントとみています。「通常国会で野党からの追及で審議が紛糾。来年度予算通過と引き換えに辞任に追い込まれるのでは」と見ています。ホラン千秋キャスター:星さん、このあたりの今後の動きについて詳しく教えてください。「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」という見方もTBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:まず今、予算を作っていまして、これから提出をして、1月下旬から通常国会が150日のスケジュールで始まるんですが、その間、1月から4月までっていうのは日本の場合、これがベストだっていう予算を出していますので、政府与党側には反撃の手段がないんですね。ずっと野党から攻撃されるだけっていう一番つらい時期なんですね。そこを岸田さんの今の体力で乗り切れるかっていうのが一つありますよね。それから、確かに“岸田おろし”というのは今具体的には出てこないんですが、おそらく「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」っていうような見方があります。ですから、自民党の中でも今、様子を見ているということですし、やっぱり一番大きいのは、4月の補欠選挙。この前亡くなった細田さんの欠員もありますが、今回、この大騒ぎでおそらく何人か事情聴取、逮捕、それから公民権停止ということになりますので、議席がなくなる選挙が大量に出てきます。もしかしたら10か所ぐらい出てくる可能性もあるので、10か所の補欠選挙で自民党が全部負けるということになったら、これはもう大変なことですから、補欠選挙が近づくにつれて、岸田さんで補欠選挙を戦えるのかということになります。私は3月ぐらいが限度、もしかしたらその前にも岸田さんはこれはもう立ち行かないということでギブアップする可能性が高いんじゃないかと思って見ているんですけどね。ホランキャスター:長くてもあと数か月という感じが今の話でありましたけれども、若新さんはこの一連の問題をどのようにご覧になってるでしょうか?慶応大学特任准教授 若新雄純さん:過去に日本があまり経験しなかった残念な状態だと思っていて、超超低空飛行で政権が続いてるわけですが、超低空飛行なんで、通常だったら与野党どっちも引きずり降ろそうとするわけですね。つまり、自民党内にもポスト岸田政権というものが普通だったらもう準備されてて、「よし、俺らに代われよ」「もうお前はダメだ」って言って引きずり降ろして。あるいは、野党が「もう政権交代だ」と、「こんな自民党ダメだ」って言って戦いを仕掛けるわけですけど、残念なことに、ここまで超低空飛行にも関わらず、今日本は与野党どっちにも「俺が代わりにやれるぞ」って名乗りを上げれるようなものが準備されてなかったってことだと思うんですよ。特に野党なんかは、千載一遇のチャンスが始まったにもかかわらずここで攻めないっていうことは、代わりに打席に立てる自信がないということなのか、ここまで準備しておけてなかったってことだと思うんですよね。本当はもっと抜本的な人事をするなりして、あとはもう組織を改革するとか新しくするっていう準備をしとけばよかったんでしょうけど、そこまでのスピード感を持てなかった。もう一つは、これは僕の見立てですけど、結局「すぐ代わって」って言われても誰も変われないから、もうちょいこの超低空飛行を続けてもらって、その間に与野党どっちも次の体制を準備しようと思ってると思うので、ここで落ちても困るから、むしろ最悪な政権をみんなでギリギリのところで落ちないように支えてて、国民が割り食ってるみたいな状態なのかなと思うんですけど、その辺は星さんいかがでしょうか?星さん:まず、今の若新さんが言われた後半の方だと、政策が全く進まないから国民からしたら、もういい迷惑ですよね。それから、前半の方で非常に大事なポイントだったのは、“経験したことのない事態”っていうのは、その通りなんですね。ですから、これは我々は今までの経験値で語っていますけど、経験したことのないことが起きる可能性があります。つまり、もう最大派閥がこれだけ傷んでるわけですし、岸田政権の屋台骨が腐ってるということになったわけですから、もう自民党は政権をギブアップすると。そして、もう「野党第1党に返上します」という、これはある意味で牽制の常道なんですけど、その間、野党第1党ないしその周りの人たちでとりあえず緊急政権を作って、大事な政策だけ処理して、一気に解散総選挙で本格的に信を問うというのが本当は一番望ましい良い展開だと私は思いますね。若新さん:今、打席変わっても、物価高とか世界で紛争・戦争起きたりとか、様々な問題があって、解決していかなきゃいけないテーマも難易度がものすごい高いから、積極的に名乗り上げられないわけじゃないすか。星さん:ただ逆に言うと、難易度が高い問題だから、民意を吸収した政権でないとできませんよね。若新さん:自分たちが作りたかった国というよりは、みんなが本当にどうしたいか、一体にならないといけないわけだけど。星さん:民意を問い直してから新しい体制で新しい政策を遂行するっていうのが本当は一番望ましいと思いますね。ホランキャスター:確かに民意を吸い上げるという意味では、国民の声が届いてないような感じがありますもんね。
南波雅俊キャスター:岸田内閣の支持率低下で、岸田政権は今後どうなっていくのか見ていきたいと思います。
まずは内閣不支持率からです。毎日新聞の調査ですが79%。1947年に調査を開始して以降、最も高い数字になったわけです。
一方、支持率についても見ていきます。各社それぞれやっていますので数字は違いますが、
毎日新聞 16%共同新聞 22.3%朝日新聞 23%読売新聞 25%日経新聞 26%
この内閣支持率と与党第1党(自民党)の政党支持率を足したときに「50%」を切ると首相がほどなく退陣をするという、永田町に伝わる「青木の法則」というものがあります。“参院のドン”とされた青木幹雄元参院議員会長が提唱したものです。
この数字を見ていきますと、毎日は33.0%、朝日は46.0%、共同は48.3%と、いずれも5割を切っています。
これまでの内閣でも、この数字が5割を切ったというのは幾度となくありました。例えば、政権交代前の麻生政権もこのときは5割を切ったということが実際にありました。
では、「“岸田おろし”が起きるのか?」というところをTBS政治部の川西官邸キャップに聞きました。
まず、最大派閥の安倍派内では、捜査状況によっても変わってくるというわけなんですが、「自分が捜査対象になることなどで余裕がない」というふうに捉えている。
一方、ポスト岸田の動きは、「政治資金問題の後始末でやりたい政策を思うように進められない」というような声。
そして、野党はどうなのかというと、「支持率の低い岸田総理ままの方がやりやすい」というような声も上がっている。
つまり、「すぐに“岸田おろし”は起きないのではないか」と川西官邸キャップは見ているというわけなんです。
岸田政権はいつまで続いていくのか、今後の予定ですが、
TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは、3月の来年度予算の成立を一つのターニングポイントとみています。「通常国会で野党からの追及で審議が紛糾。来年度予算通過と引き換えに辞任に追い込まれるのでは」と見ています。ホラン千秋キャスター:星さん、このあたりの今後の動きについて詳しく教えてください。「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」という見方もTBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:まず今、予算を作っていまして、これから提出をして、1月下旬から通常国会が150日のスケジュールで始まるんですが、その間、1月から4月までっていうのは日本の場合、これがベストだっていう予算を出していますので、政府与党側には反撃の手段がないんですね。ずっと野党から攻撃されるだけっていう一番つらい時期なんですね。そこを岸田さんの今の体力で乗り切れるかっていうのが一つありますよね。それから、確かに“岸田おろし”というのは今具体的には出てこないんですが、おそらく「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」っていうような見方があります。ですから、自民党の中でも今、様子を見ているということですし、やっぱり一番大きいのは、4月の補欠選挙。この前亡くなった細田さんの欠員もありますが、今回、この大騒ぎでおそらく何人か事情聴取、逮捕、それから公民権停止ということになりますので、議席がなくなる選挙が大量に出てきます。もしかしたら10か所ぐらい出てくる可能性もあるので、10か所の補欠選挙で自民党が全部負けるということになったら、これはもう大変なことですから、補欠選挙が近づくにつれて、岸田さんで補欠選挙を戦えるのかということになります。私は3月ぐらいが限度、もしかしたらその前にも岸田さんはこれはもう立ち行かないということでギブアップする可能性が高いんじゃないかと思って見ているんですけどね。ホランキャスター:長くてもあと数か月という感じが今の話でありましたけれども、若新さんはこの一連の問題をどのようにご覧になってるでしょうか?慶応大学特任准教授 若新雄純さん:過去に日本があまり経験しなかった残念な状態だと思っていて、超超低空飛行で政権が続いてるわけですが、超低空飛行なんで、通常だったら与野党どっちも引きずり降ろそうとするわけですね。つまり、自民党内にもポスト岸田政権というものが普通だったらもう準備されてて、「よし、俺らに代われよ」「もうお前はダメだ」って言って引きずり降ろして。あるいは、野党が「もう政権交代だ」と、「こんな自民党ダメだ」って言って戦いを仕掛けるわけですけど、残念なことに、ここまで超低空飛行にも関わらず、今日本は与野党どっちにも「俺が代わりにやれるぞ」って名乗りを上げれるようなものが準備されてなかったってことだと思うんですよ。特に野党なんかは、千載一遇のチャンスが始まったにもかかわらずここで攻めないっていうことは、代わりに打席に立てる自信がないということなのか、ここまで準備しておけてなかったってことだと思うんですよね。本当はもっと抜本的な人事をするなりして、あとはもう組織を改革するとか新しくするっていう準備をしとけばよかったんでしょうけど、そこまでのスピード感を持てなかった。もう一つは、これは僕の見立てですけど、結局「すぐ代わって」って言われても誰も変われないから、もうちょいこの超低空飛行を続けてもらって、その間に与野党どっちも次の体制を準備しようと思ってると思うので、ここで落ちても困るから、むしろ最悪な政権をみんなでギリギリのところで落ちないように支えてて、国民が割り食ってるみたいな状態なのかなと思うんですけど、その辺は星さんいかがでしょうか?星さん:まず、今の若新さんが言われた後半の方だと、政策が全く進まないから国民からしたら、もういい迷惑ですよね。それから、前半の方で非常に大事なポイントだったのは、“経験したことのない事態”っていうのは、その通りなんですね。ですから、これは我々は今までの経験値で語っていますけど、経験したことのないことが起きる可能性があります。つまり、もう最大派閥がこれだけ傷んでるわけですし、岸田政権の屋台骨が腐ってるということになったわけですから、もう自民党は政権をギブアップすると。そして、もう「野党第1党に返上します」という、これはある意味で牽制の常道なんですけど、その間、野党第1党ないしその周りの人たちでとりあえず緊急政権を作って、大事な政策だけ処理して、一気に解散総選挙で本格的に信を問うというのが本当は一番望ましい良い展開だと私は思いますね。若新さん:今、打席変わっても、物価高とか世界で紛争・戦争起きたりとか、様々な問題があって、解決していかなきゃいけないテーマも難易度がものすごい高いから、積極的に名乗り上げられないわけじゃないすか。星さん:ただ逆に言うと、難易度が高い問題だから、民意を吸収した政権でないとできませんよね。若新さん:自分たちが作りたかった国というよりは、みんなが本当にどうしたいか、一体にならないといけないわけだけど。星さん:民意を問い直してから新しい体制で新しい政策を遂行するっていうのが本当は一番望ましいと思いますね。ホランキャスター:確かに民意を吸い上げるという意味では、国民の声が届いてないような感じがありますもんね。
TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは、3月の来年度予算の成立を一つのターニングポイントとみています。「通常国会で野党からの追及で審議が紛糾。来年度予算通過と引き換えに辞任に追い込まれるのでは」と見ています。ホラン千秋キャスター:星さん、このあたりの今後の動きについて詳しく教えてください。「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」という見方もTBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:まず今、予算を作っていまして、これから提出をして、1月下旬から通常国会が150日のスケジュールで始まるんですが、その間、1月から4月までっていうのは日本の場合、これがベストだっていう予算を出していますので、政府与党側には反撃の手段がないんですね。ずっと野党から攻撃されるだけっていう一番つらい時期なんですね。そこを岸田さんの今の体力で乗り切れるかっていうのが一つありますよね。それから、確かに“岸田おろし”というのは今具体的には出てこないんですが、おそらく「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」っていうような見方があります。ですから、自民党の中でも今、様子を見ているということですし、やっぱり一番大きいのは、4月の補欠選挙。この前亡くなった細田さんの欠員もありますが、今回、この大騒ぎでおそらく何人か事情聴取、逮捕、それから公民権停止ということになりますので、議席がなくなる選挙が大量に出てきます。もしかしたら10か所ぐらい出てくる可能性もあるので、10か所の補欠選挙で自民党が全部負けるということになったら、これはもう大変なことですから、補欠選挙が近づくにつれて、岸田さんで補欠選挙を戦えるのかということになります。私は3月ぐらいが限度、もしかしたらその前にも岸田さんはこれはもう立ち行かないということでギブアップする可能性が高いんじゃないかと思って見ているんですけどね。ホランキャスター:長くてもあと数か月という感じが今の話でありましたけれども、若新さんはこの一連の問題をどのようにご覧になってるでしょうか?慶応大学特任准教授 若新雄純さん:過去に日本があまり経験しなかった残念な状態だと思っていて、超超低空飛行で政権が続いてるわけですが、超低空飛行なんで、通常だったら与野党どっちも引きずり降ろそうとするわけですね。つまり、自民党内にもポスト岸田政権というものが普通だったらもう準備されてて、「よし、俺らに代われよ」「もうお前はダメだ」って言って引きずり降ろして。あるいは、野党が「もう政権交代だ」と、「こんな自民党ダメだ」って言って戦いを仕掛けるわけですけど、残念なことに、ここまで超低空飛行にも関わらず、今日本は与野党どっちにも「俺が代わりにやれるぞ」って名乗りを上げれるようなものが準備されてなかったってことだと思うんですよ。特に野党なんかは、千載一遇のチャンスが始まったにもかかわらずここで攻めないっていうことは、代わりに打席に立てる自信がないということなのか、ここまで準備しておけてなかったってことだと思うんですよね。本当はもっと抜本的な人事をするなりして、あとはもう組織を改革するとか新しくするっていう準備をしとけばよかったんでしょうけど、そこまでのスピード感を持てなかった。もう一つは、これは僕の見立てですけど、結局「すぐ代わって」って言われても誰も変われないから、もうちょいこの超低空飛行を続けてもらって、その間に与野党どっちも次の体制を準備しようと思ってると思うので、ここで落ちても困るから、むしろ最悪な政権をみんなでギリギリのところで落ちないように支えてて、国民が割り食ってるみたいな状態なのかなと思うんですけど、その辺は星さんいかがでしょうか?星さん:まず、今の若新さんが言われた後半の方だと、政策が全く進まないから国民からしたら、もういい迷惑ですよね。それから、前半の方で非常に大事なポイントだったのは、“経験したことのない事態”っていうのは、その通りなんですね。ですから、これは我々は今までの経験値で語っていますけど、経験したことのないことが起きる可能性があります。つまり、もう最大派閥がこれだけ傷んでるわけですし、岸田政権の屋台骨が腐ってるということになったわけですから、もう自民党は政権をギブアップすると。そして、もう「野党第1党に返上します」という、これはある意味で牽制の常道なんですけど、その間、野党第1党ないしその周りの人たちでとりあえず緊急政権を作って、大事な政策だけ処理して、一気に解散総選挙で本格的に信を問うというのが本当は一番望ましい良い展開だと私は思いますね。若新さん:今、打席変わっても、物価高とか世界で紛争・戦争起きたりとか、様々な問題があって、解決していかなきゃいけないテーマも難易度がものすごい高いから、積極的に名乗り上げられないわけじゃないすか。星さん:ただ逆に言うと、難易度が高い問題だから、民意を吸収した政権でないとできませんよね。若新さん:自分たちが作りたかった国というよりは、みんなが本当にどうしたいか、一体にならないといけないわけだけど。星さん:民意を問い直してから新しい体制で新しい政策を遂行するっていうのが本当は一番望ましいと思いますね。ホランキャスター:確かに民意を吸い上げるという意味では、国民の声が届いてないような感じがありますもんね。
TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは、3月の来年度予算の成立を一つのターニングポイントとみています。「通常国会で野党からの追及で審議が紛糾。来年度予算通過と引き換えに辞任に追い込まれるのでは」と見ています。
ホラン千秋キャスター:星さん、このあたりの今後の動きについて詳しく教えてください。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:まず今、予算を作っていまして、これから提出をして、1月下旬から通常国会が150日のスケジュールで始まるんですが、その間、1月から4月までっていうのは日本の場合、これがベストだっていう予算を出していますので、政府与党側には反撃の手段がないんですね。ずっと野党から攻撃されるだけっていう一番つらい時期なんですね。そこを岸田さんの今の体力で乗り切れるかっていうのが一つありますよね。
それから、確かに“岸田おろし”というのは今具体的には出てこないんですが、おそらく「岸田さんは自分で潰れていくんじゃないか」っていうような見方があります。ですから、自民党の中でも今、様子を見ているということですし、やっぱり一番大きいのは、4月の補欠選挙。この前亡くなった細田さんの欠員もありますが、今回、この大騒ぎでおそらく何人か事情聴取、逮捕、それから公民権停止ということになりますので、議席がなくなる選挙が大量に出てきます。もしかしたら10か所ぐらい出てくる可能性もあるので、10か所の補欠選挙で自民党が全部負けるということになったら、これはもう大変なことですから、補欠選挙が近づくにつれて、岸田さんで補欠選挙を戦えるのかということになります。
私は3月ぐらいが限度、もしかしたらその前にも岸田さんはこれはもう立ち行かないということでギブアップする可能性が高いんじゃないかと思って見ているんですけどね。
ホランキャスター:長くてもあと数か月という感じが今の話でありましたけれども、若新さんはこの一連の問題をどのようにご覧になってるでしょうか?
慶応大学特任准教授 若新雄純さん:過去に日本があまり経験しなかった残念な状態だと思っていて、超超低空飛行で政権が続いてるわけですが、超低空飛行なんで、通常だったら与野党どっちも引きずり降ろそうとするわけですね。つまり、自民党内にもポスト岸田政権というものが普通だったらもう準備されてて、「よし、俺らに代われよ」「もうお前はダメだ」って言って引きずり降ろして。あるいは、野党が「もう政権交代だ」と、「こんな自民党ダメだ」って言って戦いを仕掛けるわけですけど、残念なことに、ここまで超低空飛行にも関わらず、今日本は与野党どっちにも「俺が代わりにやれるぞ」って名乗りを上げれるようなものが準備されてなかったってことだと思うんですよ。
特に野党なんかは、千載一遇のチャンスが始まったにもかかわらずここで攻めないっていうことは、代わりに打席に立てる自信がないということなのか、ここまで準備しておけてなかったってことだと思うんですよね。
本当はもっと抜本的な人事をするなりして、あとはもう組織を改革するとか新しくするっていう準備をしとけばよかったんでしょうけど、そこまでのスピード感を持てなかった。
もう一つは、これは僕の見立てですけど、結局「すぐ代わって」って言われても誰も変われないから、もうちょいこの超低空飛行を続けてもらって、その間に与野党どっちも次の体制を準備しようと思ってると思うので、ここで落ちても困るから、むしろ最悪な政権をみんなでギリギリのところで落ちないように支えてて、国民が割り食ってるみたいな状態なのかなと思うんですけど、その辺は星さんいかがでしょうか?
星さん:まず、今の若新さんが言われた後半の方だと、政策が全く進まないから国民からしたら、もういい迷惑ですよね。
それから、前半の方で非常に大事なポイントだったのは、“経験したことのない事態”っていうのは、その通りなんですね。
ですから、これは我々は今までの経験値で語っていますけど、経験したことのないことが起きる可能性があります。つまり、もう最大派閥がこれだけ傷んでるわけですし、岸田政権の屋台骨が腐ってるということになったわけですから、もう自民党は政権をギブアップすると。そして、もう「野党第1党に返上します」という、これはある意味で牽制の常道なんですけど、その間、野党第1党ないしその周りの人たちでとりあえず緊急政権を作って、大事な政策だけ処理して、一気に解散総選挙で本格的に信を問うというのが本当は一番望ましい良い展開だと私は思いますね。
若新さん:今、打席変わっても、物価高とか世界で紛争・戦争起きたりとか、様々な問題があって、解決していかなきゃいけないテーマも難易度がものすごい高いから、積極的に名乗り上げられないわけじゃないすか。
星さん:ただ逆に言うと、難易度が高い問題だから、民意を吸収した政権でないとできませんよね。
若新さん:自分たちが作りたかった国というよりは、みんなが本当にどうしたいか、一体にならないといけないわけだけど。
星さん:民意を問い直してから新しい体制で新しい政策を遂行するっていうのが本当は一番望ましいと思いますね。