自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部が、松野博一・前官房長官ら安倍派の複数の幹部に任意の事情聴取を要請したことが分かった。
安倍派と二階派では、政治資金パーティーで、ノルマを超えて集めた分の収入を収支報告書に記載せず、議員にキックバックした疑いがあり、東京地検特捜部が派閥の事務所を捜索している。
その後の関係者への取材で、特捜部が、松野博一・前官房長官ら安倍派の複数の幹部に任意の事情聴取を要請したことが分かった。
松野前官房長官は、2019年9月から2021年10月まで派閥を取り仕切る事務総長を務めていたほか、2022年までの5年間に1000万円を超えるキックバックを受けていたとみられている。
特捜部は、派閥が主導して裏金を作り出していた疑いが強いとみて、事務総長経験者からも直接事情を聞いて実態解明を進める方針。
(フジテレビ社会部)