「健全な成長のために指導する立場にありながら、自身の性欲の対象として児童をあつかった卑劣で悪質な事件」
裁判長は元教師の犯行をこう断罪した。
12月21日、東京地裁(今井理裁判長)で準強姦未遂などの罪に問われている元小学校教諭、河嶌健被告(48)に懲役5年の判決が言い渡された。河嶌被告は’10年ごろから担任したクラスの女子生徒に対し、下半身を触るなどのわいせつな行為を繰り返していたという。
「河嶌被告の犯行現場は、学校内だけではありません。埼玉県内の知人宅では、未成年の女児を抵抗できない状態にして性的暴行を加えたとされるんです。公判で河嶌被告は『強姦ではありません。交際をしていたんです』と主張していました。しかし裁判所は河嶌被告の犯行を虐待と認定。実刑判決となったんです」(全国紙司法担当記者)
『FRIDAYデジタル』は、’22年4月6日配信の記事で教師という立場にありながら河嶌被告が犯した事件や戦慄の素顔について詳報している。再録してたび重なる悪質な犯行を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。
教え子にわいせつな行為を繰り返した教師が逮捕されたのは、実に3回目だった。
警視庁捜査1課は’22年4月2日、さいたま市緑区に住む都内の小学校教諭・河嶌被告を強姦の疑いで再逮捕した。河嶌被告は同年2月から3月にも、勤務する学校で女子児童が水着に着替える姿をスマートフォンで撮影したとして2回逮捕されている。
「’21年11月、不審に思った女子生徒から学校に相談があったそうです。学校は警察に連絡。河嶌被告の自宅を家宅捜査すると、スマホから女児を盗撮した写真や動画が20点近く見つかった。他にもスマホには、インターネットからダウンロードしたと思われる児童ポルノ画像が1000点ほど保存されていました」(全国紙社会部記者)
盗撮被害にあったのは、いずれも河嶌被告が担任を受け持っていたクラスの女児だった。
「河嶌被告のわいせつ行為は、それだけではありません。以前勤務していた小学校でも、女児をヒザの上に乗せたり、身体を触るなどの行為を繰り返していたそうです。河嶌被告の行動は学校でも問題視され、TBSの報道によると’17年に3ヵ月の停職処分を受けていたとか。ただ事件性はないとみなされ、当時、警察には相談していませんでした」(同前)
3回目の逮捕となった容疑は強姦。犯行は悪質を極めた。
「事件が起きたのは’12年5月です。自身が勤務していた小学校の元教え子のAさんを埼玉県内の知人宅に呼び出し、性的暴行を加えたとか。河嶌被告は、こう言ってAさんを口止めしていました。『内緒だからね』『2人だけの秘密だよ』と。
逮捕のキッカケとなったのが、河嶌被告の自宅から押収したパソコンです。内部には、少女を乱暴した時に撮影した動画や静止画が保存されていました。逮捕容疑となった事件以外にも、少女は複数回性的暴行を受けていたようです。河嶌被告は調べに対し、『事実関係について何もお話しすることはありません』と供述していました」(同前)
河嶌被告は自身の欲望を抑えきれず、少女たちの心に生涯忘れられない深いキズを負わせてしまった。