北海道各地で1日夜、赤いオーロラが観測された。
約2日前に太陽表面で起きた大規模爆発の影響とみられ、赤い光のカーテンが肉眼でもはっきり見えた。
オーロラは、宇宙から電子が地球の磁場に沿って地球に入り込む際、上空の酸素や窒素と衝突して光る現象。北極や南極の近くで現れやすいが、今回のような大規模爆発が起きた場合は北海道など低い緯度の場所からも観測され、「低緯度オーロラ」と呼ばれる。
北海道陸別町の「銀河の森天文台」では、1日午後8時20分ごろから北の低い空にオーロラが現れ始め、その後、赤い光が確認できた。同天文台から肉眼で確認できたのは2003年10月以来、20年ぶりという。
天文台職員の村田拓也さん(51)は「肉眼でここまで赤くはっきり見えるとは思わなかった。非常に感動的だ」と話した。