宮城県気仙沼市教育委員会は2日、市立の小中12校の給食に使われた小麦粉から基準値を超えるカビ毒が検出されたと発表した。
因果関係は不明だが、2日午後7時現在までに3人が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴えて医療機関を受診した。いずれも軽症という。
発表によると、使われたのは岩手県のJA全農いわてが販売した同県産の小麦粉。気仙沼市では1日の給食で「せんべい汁」として提供された。JAの検査でも基準値を超えるカビ毒が検出され、先月22日から出荷停止と自主回収を呼びかけていた。
県内自治体に食材を納品する宮城県学校給食会によると、気仙沼以外でも提供された可能性があるが、被害は確認されていないという。