2000年12月に東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件で、亡くなった妻泰子さん(同41歳)の姉、入江杏さん(66)が3日、日比谷図書文化館(千代田区日比谷公園)で追悼会「ミシュカの森」を実施した。約100人の参加者を前に、事件発生から23年間どのように悲しみと向き合ってきたのかを語った。
「謎の地蔵」「異常行動」… 世田谷一家殺害事件とは 「ミシュカ」は宮沢さんの長女にいなさん(当時8歳)と長男礼ちゃん(同6歳)が大切にしていた子グマのぬいぐるみの名前。入江さんがミシュカを主人公にした絵本を06年に出版して以降、毎年12月に追悼会を開いている。

入江さんは一家の写真を紹介しながら「23年たっても現場に行くと胸が締めつけられる。事件解決を望まない日はない」と話した。 また、10月に高校生ら約10人が事件現場の住宅敷地内に侵入したことに触れ、「悲しみに思いをはせることができず、軽い気持ちで侵入したのでは。他者の悲しみを受け取ることができる思いやりに満ちた社会であってほしい」と呼びかけた。【木原真希、菅健吾】
「ミシュカ」は宮沢さんの長女にいなさん(当時8歳)と長男礼ちゃん(同6歳)が大切にしていた子グマのぬいぐるみの名前。入江さんがミシュカを主人公にした絵本を06年に出版して以降、毎年12月に追悼会を開いている。
入江さんは一家の写真を紹介しながら「23年たっても現場に行くと胸が締めつけられる。事件解決を望まない日はない」と話した。
また、10月に高校生ら約10人が事件現場の住宅敷地内に侵入したことに触れ、「悲しみに思いをはせることができず、軽い気持ちで侵入したのでは。他者の悲しみを受け取ることができる思いやりに満ちた社会であってほしい」と呼びかけた。【木原真希、菅健吾】