36人が亡くなった京都アニメーション放火殺人事件の裁判で、殺人などの罪で起訴された青葉真司被告に対し、検察側は死刑を求刑しました。
起訴状によりますと、青葉真司被告(45)は2019年、京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオに放火して36人を殺害し、32人に重軽傷を負わせた罪に問われています。
きょう、検察側は論告で「被告の筋違いの恨みによる類例なき凄惨な大量放火殺人事件。日本の刑事裁判史上、突出して被害者数も多い」と指摘。青葉被告の「京アニに(小説を)盗用された」という妄想について「犯行動機を強化した程度にとどまり、極刑を回避すべき事情はない」として、死刑を求刑しました。
このあと、弁護側の最終弁論などを経て結審し、来月25日に判決が言い渡されます。