観賞用として販売されていた海外の軍用銃に殺傷能力を付けて知人に転売したとして、福岡など3県警の合同捜査本部は7日、埼玉県川越市今福、会社役員、吉田奈巨(だいち)容疑者(33)を銃刀法違反(小銃等営利目的譲渡)容疑で逮捕した。
【写真で見る】社会に衝撃を与えた事件 逮捕容疑は2020年2月~22年10月、広島市中区の無職男性(34)と兵庫県伊丹市の男性医師(49)に、殺傷能力のある小銃計9丁と機関銃計2丁を計約440万円で譲渡したとしている。福岡県警は認否を明らかにしていない。

県警によると、吉田容疑者は観賞用として国内の正規業者が販売していたロシア製やイタリア製の軍用銃を購入。銃身を塞いであった鉄製の棒をくりぬくなどして発射可能な状態に加工し、販売していたという。 23年4月に「ネットオークションに小銃の部品が出品されている」と情報提供があり、捜査を開始。広島市中区の無職男性の自宅を捜索したところ、小銃など19丁が見つかり、一部は吉田容疑者から購入したとみられることが判明した。県警は11月16日に吉田容疑者を同法違反(小銃等所持)容疑で逮捕。逮捕時は「発射機能があるという認識はなかった」という趣旨の供述をしていたという。 購入した男性2人は趣味で銃を収集していたとみられ、県警などは11月17日、2人を同法違反(小銃等所持)容疑で書類送検した。【佐藤緑平】
逮捕容疑は2020年2月~22年10月、広島市中区の無職男性(34)と兵庫県伊丹市の男性医師(49)に、殺傷能力のある小銃計9丁と機関銃計2丁を計約440万円で譲渡したとしている。福岡県警は認否を明らかにしていない。
県警によると、吉田容疑者は観賞用として国内の正規業者が販売していたロシア製やイタリア製の軍用銃を購入。銃身を塞いであった鉄製の棒をくりぬくなどして発射可能な状態に加工し、販売していたという。
23年4月に「ネットオークションに小銃の部品が出品されている」と情報提供があり、捜査を開始。広島市中区の無職男性の自宅を捜索したところ、小銃など19丁が見つかり、一部は吉田容疑者から購入したとみられることが判明した。県警は11月16日に吉田容疑者を同法違反(小銃等所持)容疑で逮捕。逮捕時は「発射機能があるという認識はなかった」という趣旨の供述をしていたという。
購入した男性2人は趣味で銃を収集していたとみられ、県警などは11月17日、2人を同法違反(小銃等所持)容疑で書類送検した。【佐藤緑平】