宝塚歌劇団の25歳の俳優の女性が2023年9月に急死した問題で、女性の遺族の代理人弁護士が7日夕方東京都内で会見し、上級生が持つへアイロンで額をやけどした件について、歌劇団側の調査チームによる報告書では、ケガの程度が過小評価されていると批判した。
宝塚歌劇団の調査チームよる調査報告書には、看護師による証言として、「当時故人のやけどを見たが、痕には残らない程度のやけどと思われ、ヘアアイロンでやけどをすることは劇団内では日常的」などと記載されていた。
これについて遺族側の代理人は、やけどから1カ月後の女性の額の写真を公開し、「黒く跡が残っている」と強調した。またやけどした当日の女性のSNSには、「芝居の通しが痛かった」と、稽古中にやけどの痛みがあったことを記していた。さらに、やけどした8月14日の4日後に皮膚科の医師と女性とのSNSでのやりとりも公開した。それによると、医師は「熱傷部位は、ゲンタシン軟膏外用して、なるべくガーゼや絆創膏でおおって下さい」「1日一回お湯で洗浄、消毒はしないで下さい」「なるべく早く外用して欲しい」などとメッセージを送っている。
代理人は会見で、「当日のLINEのやりとりを考えても、大したやけどでなかった、跡も残らないという看護師の証言は全く信用性がない。看護師は判断する能力がない。やけどの程度は悪質性にも大きく影響する問題なので、重要性について、指摘をしました」と述べた。