20分間にわたり同棲女性を殴り続けたとされる男が再び逮捕された。
千葉県警柏署が12月7日に、傷害致死の疑いで再逮捕したのは無職・小松魁人容疑者(22)だ。
「小松容疑者は今年9月、柏市内のマンションで同棲する20代の女性Aさんの背中を鈍器のようなもので殴るなどして死亡させた疑いがあります。Aさんは病院に搬送されましたが死亡が確認されました。調べに対し小松容疑者は『逮捕状の内容があまりにも事実と異なる』と犯行を否認しています」(全国紙社会部記者)
『FRIDAYデジタル』は9月26日配信の記事で、小松容疑者が犯したとされる事件について詳しく報じている。再録して、詳しい経緯や交際関係にあった男女トラブルについて振り返りたい(内容は一部修正しています)――。
警察署から出てきた男は、本誌カメラマンや報道陣を見つけると挑むような目でにらみつけた。首や腕など全身にはタトゥーが。9月24日、千葉県警柏署に傷害の疑いで逮捕された小松容疑者だ。
「24歳の女性が倒れていて意識がありません。唇が白いです」
小松容疑者から119番通報があったのは、逮捕前日23日の午後4時半ごろ。消防署員や警察官が千葉県柏市内のマンションへ駆けつけると、居間で倒れている若いAさんを発見。スグに病院へ搬送したが、同日午後7時半過ぎに死亡が確認された。
「警察によると、小松容疑者は9月10日深夜0時ごろから約20分間にわたり、Aさんを殴り続けたとか。Aさんの全身には、殴打されたためにできたと思われる複数のアザがありました。
小松容疑者はAさんを殴ったことを認めています。通報があったのは23日ですから、2週間近く大ケガを負ったAさんを放置したことになる。警察はAさんの遺体を司法解剖し、死因や小松容疑者が殴打した動機などについて調べていました」(別の社会部記者)
・1月、傷害の疑いで元ボクサーだった男が逮捕される。前年のクリスマスの夜、交際していた20代の女性と路上で口論になり顔面などを足蹴り。女性は右眼窩内壁を骨折するなど全治1ヵ月の重傷を負った。
・1月、殺人の疑いで30代の男を逮捕。交際していた女性から関係を解消されたことを逆恨み。勤務先近くで待ち伏せし、刃物で女性をメッタ刺しにして殺害した。
・6月、20代の男が警察に出頭し殺人の疑いで逮捕された。交際継続を断られた女子大生を自宅マンション前で待ち伏せし、持っていた包丁で複数回刺して殺害。「別れるなら殺す」と、たびたび女性を脅迫し暴行していたという。
「いくつかの事件では、警察が事前に介入し当事者たちと話し合いの場を持っていました。加害者に対し、これ以上女性に近づかないよう指導することも。ただ加害者は『もう近づかない』と反省した素振りをみせても、本心では納得していないケースが多いのでしょう。結果的に悲惨な結末となってしまうことも……。今後は、男女間トラブルに対する当局のあり方を考えるべきかもしれません」(同前)
人の命が失われてからでは遅い。プライベートな事案だからと不介入の姿勢をあらため、強制力を持った対応が必要なのかもしれない。