「春ごろから『裸の画像を送れ』と言われるようになりました。断りきれず何度か送りました」
被害にあった10代の男子生徒は、警察の調べに対しこう話しているという。
12月10日、警視庁捜査1課は不同意わいせつや性的姿態撮影等処罰法違反などの疑いで千葉県松戸市に住む吉田拓也容疑者(29)を逮捕した。吉田容疑者は私立修徳中学・高校(東京都葛飾区)の社会科教師で、同校男子サッカー部の総監督を務めている。修徳高校は全国高校サッカー選手権大会に9度出場し、13人のプロ選手を輩出した名門だ。
「逮捕案件で、吉田容疑者は12月2日夜8時ごろ10代の教え子A君に『裸の画像を送れ』と要求したそうです。A君は断りきれず、スマートフォンで撮影しSNSを通じて送ったとか。警察は吉田容疑者のタブレットなどを押収。以前から裸の写真を要求していたようで、A君のスマホからは十数枚のわいせつな画像が見つかっています。
A君は相当思い悩んだのでしょう。家族に相談し母親とともに12月8日に警察へ被害届を提出。被害が発覚しました。調べに対し吉田容疑者は『画像を送らせたことは間違いありません』と犯行を認めています」(全国紙社会部記者)
犯行を認めているとはいえ、吉田容疑者が本気で反省しているのかは疑わしい。警察には呆れた言い分を明かしているという。
「警察に対し、こうも話しているそうです。『男同士のノリという感じでやっただけです』と。さらに逮捕前には、A君にSNSでのやり取りを消去するように指示。証拠隠滅をはかったと思われます」(同前)
12月11日の送検時には本誌カメラマンを凝視するも、スグに顔を伏せた吉田容疑者。教え子の心に癒やしがたいキズを負わせたが、指導者としての評判は悪くはなかったようだ。
「以前は選手としてプレーしていました。対戦相手によって戦術を変えるなど、監督として一定の評価を得ていました」(東京都の教育関係者)
自らの犯行で、選手や学校関係者からの信頼を失った吉田容疑者。警察はA君の他にも被害者がいないか余罪について調べている。