年末の大掃除の際に掃除機やシュレッダーから発火したり、脚立・はしごからバランスを崩し落下する事故が多いとして、製品評価技術基盤機構(NITE)が注意喚起している。
平成30年度から令和4年度までの5年間にNITEに通知があったシュレッダー、掃除機、脚立・はしごの事故は、294件あるという。中でも、186件と最も数が多かった掃除機の事故は約8割が火災につながっており、大半が基準を満たしていない非純正バッテリーを使用したため、充電中などに発火する事故が多発している。
新型コロナウイルス禍でテレワークが増え、家庭での使用が増加しているシュレッダーは、紙詰まりを解消しようと潤滑スプレーやエアダスターといった可燃性ガスを含むスプレーを使用すると、シュレッダーの内部にガスが滞留し、電気部品などから引火して爆発する恐れがあるという。
また、脚立・はしごの事故では、「天板をまたぐ」「開き止め具を掛けないで使用する」など禁止されている行為をすることで事故が起きているという。
NITEは、掃除機を使用する際は製品指定の充電器を使い、電源コードに過度な力を加わえないシュレッダーには可燃性ガスを含むスプレーを使わない電池類を裁断しない―などと呼び掛けており、担当者は「各製品の気をつけるポイントを確認した上で、使用してほしい」と話している。