青葉真司被告
36人が死亡、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判第19回公判が30日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。被害感情を立証するため検察官が、娘を亡くした母親の書面を朗読し「娘たちに全く罪はない。(被告は)最も重い刑になることが当然だと思う」と訴えた。
母親は書面で「娘の最期が殺人事件ということがつら過ぎる。娘とのこれからが全て奪われた」と心情をつづっていた。
9月に始まった公判は最終段階。12月6日の公判まで遺族や被害者が法廷や書面で意見を述べた後、12月中に結審する予定だ。