ハロウィン当日を迎えた31日、大阪・ミナミでは仮装した若者らが続々と集まった。
新型コロナウイルスが「5類」に移行し、最初のハロウィンだったこともあり、大阪府警は道頓堀やアメリカ村を中心に最大230人態勢で警戒。夜になると道頓堀川にかかる戎橋は身動きできないほど混雑し、一時封鎖された。
ハロウィンの「西の聖地」として知られるミナミには、この日夕方から仮装した若者らが集結。夜になると戎橋では、着ぐるみ姿の人や、カボチャの帽子をかぶったり、人気アニメのキャラクターの仮装をしたりした若者らが写真撮影をするなどにぎわいを見せた。
ゾンビの仮装をした大阪市浪速区の大学生、出来谷(できたに)匠さん(19)は3年前から毎年、ハロウィンはミナミに。「いろいろな人に出会え、その場のノリで仲良くなれる。きょうは朝までいるかも」と笑顔で話した。
甲子園球場(兵庫県西宮市)では日本シリーズが行われ、戎橋周辺では、阪神のユニホームを着た犬を連れた人や、虎の着ぐるみ姿の若者も。アニメのキャラクターの仮装をした長女(8)と一緒に訪れたという堺市の主婦、有馬穂花さん(28)は「ハロウィン気分を味わいたくて来た。コロナが明けて初めてのハロウィンだからテンションが上がっている」と話した。
大阪府警南署によると、昨年のハロウィンでは、窃盗や痴漢の被害が2件発生、道頓堀川に9人飛び込んだという。川を管理する大阪市は万が一、飛び込む人が出た場合、けがを防ぐため、水位を約60センチ上げて備えた。担当者は「万全の警戒をしたいが、水位が上がったからといって、飛び込むのは絶対にやめてほしい」と話していた。