コンゴ民主共和国での鉱山開発に投資する名目で不正に資金を集めたとして、アドヴァンス工業(神戸市)の社長ら4人が、出資法違反の容疑で10月13日までに警視庁に逮捕された。投資家98名から集めた被害総額は27億円にも及ぶという。
「主犯格と見られているのが、都内の宝飾品加工製造会社『SQUARE DESIGN』代表の船越洋平容疑者(34)です。コンゴで銅とコバルトを採掘しているアドヴァンス工業の子会社に買収話が持ち掛けられており、まとまれば『必ず株価は2倍になる』というのが誘い文句でした」(全国紙社会部記者)
知人によれば、船越容疑者は夜な夜な繁華街で豪遊するのが趣味だったという。
「福岡県出身の船越は、横浜国立大学を卒業後、キーエンスに入社。その後、独立して投資会社を作ったと話していました。最近は『NFTでも儲かった。お金が貯まってきたから、そろそろリタイアしたい』と景気のいい話をしていましたよ。九州男児らしく酒に強く、一晩中飲んでもケロッとしていた。また、かなり女好きでもありました。六本木でポーカーとシーシャを楽しめるバーを経営していて、『シーシャの調査』と称しては、女連れで六本木に繰り出していました」
上の写真がまさに豪遊をお楽しみ中の船越容疑者。超ミニスカ、そしてヒョウ柄キャミソールがセクシーな美女たちをはべらせ、シャンパンの置かれたテーブルの後ろで満足そうに笑っている。
一見どこにでもいそうなこの青年に、なぜこれほど多くの投資家が騙されたのだろうか。逮捕直前まで、船越容疑者からバーの経営について相談されるなど交流があったという実業家でラッパーのTOMORO氏が、素顔を明かす。
「週3くらいのペースで会っていたんですが、僕には一度も投資の話をしてきたことはなかった。だから、逮捕された時は面喰らいましたよ。『事業の繋ぎで金が必要』と相談され、200万円を貸した時は返済が滞っていましたが……。逃亡のためでしょうね、ドバイに移住したいとも話していた。彼は冷静に理路整然と話すから、すごく誠実そうでウソをついているように見えない。だからこそ被害者達は騙されたとも思いますよ」
船越容疑者は最悪の形で社会から「リタイア」することとなった。
『FRIDAY』2023年11月3日号より