元テレビ朝日の玉川徹氏が1日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、日大の第三者委員会報告についての特集で、沢田康広副学長が日大の危機管理学部の講師をしていたと知り絶句した。
番組では、日大アメフト部の違法薬物問題で、大学の対応を検証してきた第三者委員会の会見を取り上げた。第三者委員会の綿引万里子委員長は日大の組織全般に「コンプライアンス意識が欠けていた」と指摘し、幹部が不都合な事実を矮小化し、正当化していたなどと厳しい言葉で説明。沢田副学長が寮で大麻片を見つけ、12日間も保管していたことにも「隠蔽体質を疑わせ、信用失墜させた最大の原因」などとしている。
これに玉川氏は「なんらかの不祥事があったときに法人としての毀損(きそん)を最小化するのが法人のミッションだと思うが、完全に失敗した」「大学の対応自体が毀損(きそん)してしまった。その最大の敗因は沢田さんという元検事が副学長に、執行部にいたということになるんじゃないか」と語った。
玉川氏は「沢田さんというのは検事だったかもしれないが、危機管理に関しては全くの素人だったとしか見えない」とバッサリ。亀井正貴弁護士も「検察庁でやっていることをこの人はまったくやっていない。本来は情報共有ですとか、責任の明確ですとかその辺をちゃんとするのが組織規範なのにそれがちゃんとできていない」と語った。
玉川氏は大学ジャーナリストの石渡嶺司氏へ、なぜ沢田副学長が副学長になれたのか?と質問。石渡氏は「危機管理学部で非常勤講師でしたし」と説明。これに玉川氏は「危機管理学部だったんですか?そうなの?」とビックリ。石渡氏は「日大のご出身ですし、検事という経歴も買われて」と続けたが、玉川氏は「危機管理のため副学長にいた人が、危機管理ができてなかった?」と重ねて聞き、石渡氏は「結果的にそうなりますね」と話していた。
日大のHPによると、沢田副学長は20年4月から危機管理学部非常勤講師の経歴が記されている。